大学院進学時に研究室を変更しましたが、ネットで研究室変更に関する記事をめちゃめちゃ読みました。

皆さん、いろいろな体験をされていますね。考え方もいろいろです。

ただ、当事者になると自分を客観的に見れなくなるというか、感情的な書き方をされている方が多いと思います。

とかいう自分もあの時はかなり情緒不安定でした。

 

自分のことを記事にするのは、精神を安定させるためでもあります。実際卒論が忙しかったし、前に記事を投稿していたサイトから抜けてしまったために記事を投稿場所がありませんでしたが、他人に自分を見せるために記事を書くという行為で頭を整理したいという欲望が募り、大変な状況でしたが自分のブログを立ち上げることにしました。

研究室を変えてよかったーという人や、ちょっと考えなおしてみればという人。教授との関係性を変えたらうまくいったって人。研究室は絶対変えちゃいけないよって人。いろいろいますし、みんな参考にしたい意見です。

 

新しい研究室でひと段落ついた今、研究室を変えるべきだったか考えてみると、やっぱり変えるべきだたと思います。

先週、元教授が交差点の反対側で信号待ちをしているところを見ましたが、顔を見たら吐き気がして引き返してしまいました。ぜんぜんひと段落ついてない笑。

 

さて、本題に入りたいと思います。研究室を変えるにあたってまず考えてほしいということを2つ挙げたいと思います。

研究室を変えるか変えないかという問題はそんなに深刻な問題ではない

 

正解はない

 

研究室を変えて気がついたことは、研究室を変えるってなんてことないってことです。

いざ、研究室を変えるとなるとすごく深刻に考えちゃいますよね。

でも、そう思っているのは当事者たちだけで、研究室を変えるって決まってしまえばことはスムーズに運んでしまいます。

研究室の先生と学生がつながりは、学科の事務室にパソコンに保存されているエクセルファイルのあなたの行の指導教員の列に先生の名前が書いてあるだけです。

さらにいうと、大学学院進学時は誰も指導教員が決まっている人はいません。私の大学は普通の国立大学ですが、実は学生の担当教員は4月の中旬の会議によって決まります。

もちろん、その会議で急遽学生の研究室が変更されるようなことはないです。あくまで形式的な会議。でも、ここで言いたいことは学生の研究室は進学時に白紙に戻るということです。

考えてほしいことは、もしもあなたが他大学の大学院に進学したら研究室も当然変更になるということです。だから修士進学時に研究室を変えるということは普通なことです。気楽に考えてください。

大学によって規則が異なると思いますが、修士2年次に研究室を変更することももちろん可能です。学科長の先生の話では、2年に1回は修士論文直前に指導教員を変更して卒業させるということがあるそうです。

もちろん、時間が経てば経つほど研究室を変えるデメリット大きくなります。それでもいえることは、誰のもとで学ぶかは学生が選ぶ権利があるってことです。それだけ。

理由は簡単でお金を出しているのは学生側だから。私の前の先生もそうでしたが、研究室の設備を使わしてやってるんだから!といういう言い方をする人がいます。それだって、学生からの学費や国から助成金でまかなわれているものです。

助成金が支給される意味は”研究を進める”という目的もありますが、”人材を育てる”という目的もあります。特に大学関係者の給料は、学生の保護者や国から学生の教育を委託されて支払われているものではないでしょうか。

だから、今の研究室に残らなきゃいけない理由はないです。単純にデメリットとメリットを考えて自分にとってどちらの選択の方が自分にとって利益が大きいか考えてください。正解のない決断ですが、よりベターな方をとればいいんです。

 

 

研究室を変えるデメリット

 

研究室を変更してよかったと感じているものの、デメリットはいろいろ感じます。まずは時間がないことですね。

今の研究室では、半年に1回学会に出れればいいねって感じですが、年に2回なんて絶対無理です。インターンシップや就職活動で常に研究していられるわけではないなかで、学会の準備までやってらんないって感じです。

学部時代からいた人は、成果もそれなりにあるし、一年間で知識もついているので単純に何かを調べるのに費やしている時間が減ります。

まあ、個人の努力にもよりますが、もうこれはしょうがないですね。逆にそれが同じ研究室に残る最大のメリットになります。時間があるのなら、それを研究に費やさなくても就活や趣味に使ったっていいはずですし。

特に慣れないうちは初めからいる人より帰宅する時間が遅くなってしまったりすることはあると思います。

割り切るしかありません。研究に終わりはないです。ここまで、やればいい的なものは当事者たちが勝手に思い込んでいるもので、下には下がいるし、上にはどこまでも上がいます。自分なりに成果が出せればいいのではないでしょうか。

忙しくなってしまうのもしょうがないです。きついのなら、その日は切り上げて帰ってしまうのが一つの手だと思います。研究の進みが周りの人よりも遅いのも辛いと感じるかもしれませんが、そこは研究室なので、できないことがあったら助けてもらうこともできます。

もう一つ、時間がないことに関係しますが、新しいことを学ばなければならないです。

新しい教科書、論文を読み込むのは、勉強が嫌いな人にとっては学部4年をやり直している感覚になると思います。僕も凄く嫌でした。同じ場所をくるくる回っている感じ。

しかも、要求されるのは同じ学年の人と同じ情報量になります。正直、学部時代より大変です。

これも、自分で折り合いをつけなきゃだめだと思います。時間は有限なので賢く学習すればいいんです。例えば、必要なことを優先順位をつけて学習するとか、情報のソースを工夫するとか。そういうテクニックとか理解力は分野が変わっても変わらないので、去年の経験を活かせれば乗り切れると思います。

確かに、専門性は劣ってしましますが、理系としての力は研究室を変えた方がつくと思います。それにいろいろなことを勉強できるのはお得ですよね笑。

それが、どうしてもいやな人は前の研究室と同じことをしている研究室に移るって手もあります。うん、ただ前の研究室の先生ともめてる人は分野が同じだと前の研究室と完全に関係を断ち切れないので何かと角が立つ可能性があります。

最後に、人間関係に苦労する可能性があります。研究室を変えると、新しい配属先で人間関係がぎくしゃくしてしまうというリスクはありますよね。

前の研究室でうまくいってなかった人はこれ以上悪くなることはないと思いますが、人間関係は上手くいっていたのに、元から関係がぎくしゃくしている研究室に行ってしまうと後悔してしまうかもしれません。

私は、以前の研究室の人とは今も週一でご飯を食べたり、みんなで人狼をやるくらい仲が良かったので、同僚のことを考えると変えたくないと感じていました。

ただ、今の研究室でも、それなりにうまくやっています。別に問題はないです。

学生といえども、みんなもう大人ですしそんなにやばいことになることは少ないのではないでしょうか、強いて言うなら、先生がやたら学生のプライベートに踏み込んできたり、博士などが強い権力を持つワンマンのところは危険かもしれません。

どうしても、不安な人はそれなりに人数が多いところを選びましょう。誰かとうまくいかなくても逃げ道がたくさんあります。

研究室を変えたら、周りの先生や友人に批判されるのではないかと思うかもしれませんが、周りの人たちもだれがどの研究室にいるかなんて興味がないので気に留めないと思ってください。

 

 

変えるメリット

 

選択ができる。

学生は自分で自分の学びを選択すべきです。ブラック研究室は先生が怖いからブラックなのではなくて、学生が長時間研究をしたくて、そういうところをわざと選んで集まってくるからブラックなだけです。学生はどこまでも自由なんです。

この記事を読んでいるということはあなたは自由ではないのだと思います。何に重きを置くかは人の勝手。まあ、大学院生なのだから研究しなきゃという意見はごもっともですが、大学院生も研究のほかにやならきゃならないことはたくさんあります。

私は今、研究室を変えて台湾インターシップに2か月間行っています。大変ですが、自分を鍛えるにはいい環境ですね。

これだけが研究室を変えた理由ではないですが、前の先生は短期のインターンでもよろしくないのに長期なんてありえないという人で、夏休みの2か月間を悶々と研究室で論文とにらめっこして過ごすより、海外の研究所で働く方が単純に自分にとってプラスだから研究室を変更しました。

学生はよくもわるくも自由なんです。自由じゃないと思っている人はそういう環境に押し込められて勘違いいしているだけです。自由だから簡単に研究室を変えられるんです。

ほかの方の記事になってしまいますが、僕が研究室を変えるときに参考にしたこちらのサイトを紹介します

社会人ドクターの方が書いているので、私なんかよりもはるかに世間を知っていて参考になります。学問的な理由を分野を変える変えないに分けて考えているのでとても参考になりました。

 

 

一番は心の問題

 

ここまで偉そうなことを書いてきましたが、一番重要なメリットは精神的に楽ってことです。

いま、もしあなたが思い悩んでいるなら、ちゃっちゃと研究室を変えちゃいましょう。思い悩みながら、うまく行っちゃうほど研究も就活も甘くないです。ベストな環境で臨みましょう。

いまのあなたはそれが普通って思っているかもしれませんが、研究室で追い込まれる行くとこまで行ってしまいます。

私は食欲がわかなくなって困りました。おなかが減らないわけじゃなくて、血糖値が下がっていることはわかるのだけども、何を食べてもまずく感じるんです。

なんとなく毎日体調が悪くて、そんなんじゃ就活を乗り切きれないって思いました。

同僚はストレスで帯状疱疹ができちゃうし、お世話になった助教の方は本当に鬱になってしまったし・・・。

別に苦しむために、大学行ってるんじゃないんです。それに、そんなことなってる人はめったにいません。

重要なことはこうなったのは自分のせいって思わないことです。明らかにあなたの環境は特殊です。確かに、あなたの研究室にはそれを乗り越えてきたたくましい方がいらっしゃるのかもしれませんが、精神がずぶといというか、丈夫というか、変わってるのはその人たちで、あなたは普通の人です。

もう一つ、アカハラについて思うのは、社会と大学ではお金の流れは逆ということです。

ん?って思うと思いますが、例えば会社で社長からパワハラを受けた場合は被雇用者であるあなたは立場が弱くて解決が難しいかもしれませんが、大学ではお金を出しているのは、あなたもしくはあなたの親です。

大学の先生は立場的に被雇用者であなたが雇用者。だれがお金を出して働けているか認識させる。というかあなた自身が認識することは問題の本質を考えるうえで重要だと思います。

 

 

さいごに一つだけ言えることは、この記事にたどり着いて最後まで読んでしまったなあなたは、もう何かしらの行動を起こした方がいいと思います。今すぐ研究室を変えるんじゃなくて、学科の人と相談するとか、先生との関係を変えるとか、テーマを変えるとか、ほかの研究室のことも調べてみるとか。

おすすめは、ほかの研究室の人に今の現状を話してみることです。自分がどれだけ異常な状態にいるのかわかります。逆に、みんなそんなもんなのかと思えたら少し気がらくになるのではないでしょうか。

 

 

それでは。