大学院生活も残り半年になりました。来年度からは品川勤務になることが決定したのですが、出身は伊豆の”さきっぽ”の方の西伊豆町というところで生まれ、栃木の田舎で育った僕は都会で生活しなきゃならないことに若干の不安を抱いてます。

といっても西伊豆→小山→大宮→調布→品川と段階を踏んで都心に近づいてきたので、特段ストレスでやられるみたいなことはないと思いますが、それでも人混みが嫌いな僕には都会暮らしはきつそうですね。

さて、これまでの人生を振り返って一番の人生の転機は何だったかと考えると、やはり浪人したこと、そして都内の大学に進学したことだと思います。

大学入学前の話をすると、現役では新潟大学を受験していたのですが落ちました。一人暮らしがしたかったので地元の大学を受験するつもりはなかったのですが、学費的に一人暮らしをするなら国立に進学するようにといわれていたので現役の時は地方国立を志望してました。

そこから浪人経て情報系に進もうと考えていたこともあり、漠然といろいろなチャンスをつかむためにはやはり上京しなければだめだと感じました。ただ、都内の国公立はどこもボーダーが高かったので、自分でも手が届きそうな都内国立では割と簡単な方の大学に絞って受験勉強をして、今の大学に入学したわけです。

この時はチャンスってなに?という感じで、上京したいといっていてもその理由は具体的にわかっていなかったのですが、今は本当に都内に進学してよかったと思ってます。

まぁここら辺のことはよく両親が理解してくれていたので、後押ししてくれたのがよかったですね。

んじゃぁ、何が都会の大学に進学するメリットなのかというと

まず、

 

就活がめちゃめちゃ楽、そして効率的に進められる

 

ここがほんとデカかったです。

就活って、文系・理系や学部・院で大変さが違ってきますが、どんなに楽してもなんだかんだ3か月くらいは、やることになると思います。,

最近は期間の制限もなくなり、インターンも活発に行われてきているので、逆に就活にかける時間は長くなっていくのではないでしょうか。

で、時間がかかるということはお金もかかります。

交通費はもちろんのこと、昼食代もかかります。結構負担になるのはカフェ代で、2,3時間つぶす必要がるということもざらなので一日1000円以上カフェやファミレスに費やすことになります。

この他に宿泊費もばかにならなくて、例えば大阪から東京の会場で午前中面接を受ける場合は移動費は往復3万円しますが、それに加えて午前中の面接で朝移動するのはリスキーすぎるので前の日宿泊すると、6000円くらいかかっちゃいます。

働く側にとっていい会社ほどじっくり人材を選びたいという傾向は強いように感じました。僕が受けた会社で一番内定までに時間がかかったところは、インターン2日に、面接は4回もありましたね。

もちろんほとんどの場合、交通費や宿泊費はお金を出してくれますすし、さらに地方会場やweb面接の機会を設けてくれているところも多いです。でも、たまに出してくれないところがあるんですよね。とくに大企業で大量に採用する会社はとりあえず一次面接や説明会は自力と気合で来い!というところが結構あります。

この説明会は結構鬼門で、就活生が千人も一万人も集まっちゃうところはとりあえず説明会に来るというところ第一関門にするわけですが、当然集まった一万人の交通費を全額出すのは不可能なので、就活生の自腹になります。

せっかく交通費と時間をかけて説明会に来たけど、説明会でこの会社は自分とは合わないと感じることもあるので、実際に選考を受ける企業の2倍近くは説明会に行ったりするわけです。これはかなりの負担になります。

ついでに、お金を出してくれる会社も、本選考が始まって次の選考に進めるか進めないか悩んだとき、会社の近くに住んでいるならこっちのコストもかからないし、就活生にも負担がないから次も呼ぶけど遠方からの就活生は敬遠しちゃうということがあると思います。

面接だけじゃなくて、例えば最近は学科やサークル、逆就活サイト経由でOBや人事の方からOB訪問やオープンオフィスのお誘いが来ることがありますが、学校とオフィスが近ければ学校帰りにちょっくら遊びに行こうという行き方ができます。でも、遠いとOB訪問も一日がかりです。こういった非公式の機会はお金が出ることはまずありえなくて、場合によっては向こうから来てくれることもありますがかなり恐縮してしまいます。

こういうところからOB推薦とかをもらえて就活を有利に進めるというも結構あるんで、このチャンスを逃すとかなり痛いです。

自分の経験を話すと、ある企業の懇談会で30分くらい話してかなり意気投合した社員の方に、後日大学の近くのカフェでお茶しないかといわれて、本選考になったらその方がリクルーターになって推薦を出してくだ際ました。通常ルートは書類審査の後に3回面接があったのですが、ESは面接官経験のあるリクルー他の方が添削指導してくれたので普通に通り、面接は通常の面接はすべてパスでその方の直属の上司(部長)と30分面談しただけでその日のうちに内定がきまりました。しかも、面接前にどういう話をすればその上司の方にウケるのかリクルー他の方と打ち合わせていたのでほぼ出来レースだったと思います。(ちなみに社員8000人、一部上場企業の話です。結局そこには行かず学校からの推薦状を出していたその企業のライバル企業に入社することになりました)

なぜ、懇談会の後に自分に声をかけたかというと、単純に今年の就活生の実態調査をしなくちゃいけなくて、懇談会で知り合った就活生から一番呼び出せそうな人間を選んだそうです。




就活にかける時間が増えるということは単純に内定のチャンスも増えるということ

 

研究室に入ると、就活中も休んじゃダメという先生は少ないですが(少ないけど全然います)、結局学会や論文投稿の準備、企業との共同研究のスケージュールなどで就活中でも研究が忙しいという可能性もおおいにあります。

就活を終えたのが6月で、7月には一年で一番大きい学会で発表することが決まっていたので、平日就活して、休日研究室に来るという生活を3か月ぐらい続けました。

就活で移動が多いということは金銭的な負担もありますが、時間的に負担も半端なくて、さらに移動には体力的な負担もあります。(心も疲弊する)

面接を受けるのに、行って帰って3時間で終わるのと、早朝に出て行って夕方変えるのじゃ全然違いますよね。一泊したら2日つぶれます。

前日にいきなり企業から声がかかるようなこともあるので、フットワークを軽くするためにも移動には時間をかけたくないです。

となると、企業が集まっている都内でを拠点にした方がいいですよね。地方の企業でもだいたい都内での会場を設けていますし・・・、

特に、僕はIT系しか受けていないので東京以外の会社は受けなかったので、本当に都内にいてよかったですし、なんやかんや3月とか4月は週4ぐらいで就活していましたが、地方の大学に通っていて週4で都内に通ってその合間に研究するというのはできなかったと思います。

地方大学の方は就活期間だけマンスリーのアパートを借りて東京にいるという方もいますが、そうなると研究は一切進まなくなるし、バイトも全くできなくなるので機会費用を計算したら相当なものになります。

もしも、マンスリーのアパートを2か月借りるのに20万円かかったとします。都内を拠点とした場合でも2か月だったら30万くらい交通費や飲食、さらに就活本やSPIの勉強に使いますが、もしもその間月5万円稼いでいたバイトが一切できないとなるとさらに10万円の機会損失があるわけです。これに全く研究を進められない、学会などにも出れないという損失を考えれば、地方で就活するというのはかなりデメリットの大きいことだと思いませんか?

 

 

就活だけじゃない、都内にいたほうが何かとお得

 

これは就活に限った話じゃなくて、サークルとかボランティアとかいろいろなことに対して都内にいたほうが機会を得やすいと思います。

僕がブログを書き始めたきっかけは、学部2年の時、数人で立ち上げた学生向けのwebマガジンでライターとして記事を書き始めたことですが、学生企業を目指すコミュニティーで知り合った仲間でサイトを立ち上げました。

正直、学生企業には興味なかったんですが、この手のことに興味ある人はいい意味でも悪い意味でも意識が高くて、学部生の僕にはいい影響を受けたと思います。

この人たちに出会ったきっかけは、クラスでそんなに仲良いけどやたら意識が高いやつとたまたま就職観的な話をしたら、渋谷で起業セミナーに通ってるから行かないかと誘われたことでした。正直、詐欺っぽいなと思ったのですが、”怖いもの見たさ”で行ってみたんです。

で、実際どうだったかというと、webデザイナーとしてフリーランスで働かせてマージンをネコババするということろでした。通っている人はみんな高学歴でお金が大好きで目がギラギラしている人ばかりでなじめませんでしたが、webデザインには興味があったので緩くかかわってました。

ちなみに、大学生が企業とかじゃなくてバイトとしてwebデザイナーをやるのはかなりありだと思います。僕も個人的なつてで企業のサイトを作りましたがかなりおいしい仕事でした。

そこから、さらに留学などにも興味がわき交友関係がかなり広がったのですが、どの人も栃木にいたら絶対に会えないような刺激的な(良くも悪くも)人達でしたね。

アメリカに短期留学に行ったり、3か月間台湾でインターンとして働いたのもそういう中で影響を受けたからだと思います。

そんな中知り合った仲間の中には、本当に起業した人もいますし、海外で働いている人もいます。この間、海外旅行客のサポートをするボランティア団体の一員として、友人がテレビで取材されていてびっくりしました。

自分も、あまり積極的に動いているわけじゃないですけど、例えば国内最大級の蚤の市の運営のボランティアや子供向けのハッカソンのスタッフなどに参加したことがあって、自分でも不思議なんですけど、そこで知りあった人とずっと付き合いがあったりします。

地元(栃木)と比べるとこういう話は明らかに都内にいたほうが多いです。友人ずたえで声がかかることもあるし、SNSを通してってこともあります。

あと、まじめな話ばっかりしてきましたが、当然都内の方が遊ぶことも多いです。バイト先のバイトリーダーがバンドやってて、ライブハウスに通ったり(実際はあんまり行きませんでしたけど笑)。まぁ当然地方でもバンドやってる人はいますが、そういう人もライブは都内ということが多いではないでしょうか。知らんけど。

なんかそういう経験が至るとこに転がていて、しかもちょっくら関われるというのが都内で大学生活をする醍醐味だと思います。




こういった経験が今の自分を明らかに変えているのは確かで、どれもかけがえのない経験だと思います。最近もしも地元の大学に進学したら・・・、と考えるのですが、今と全く違うことを考えていたと思います。

多分、実家から通える地元の企業に就職して、車や家のことを考えたり、週末小中学校からのなじみの友達ちとどう過ごすか考えているんじゃないでしょうか。

別に、それが不幸せなことじゃなくて、今だって半ばあきらめながら自分の車が欲しいと思うことはあるし、たまに地元の友達と遊ぶこともあってそれはそれで幸せな時間です。

ただ、今僕がもっている価値観は絶対ここに来なければえられなかったことです。そう意味で自分の世界が広がったんだと思います。

こんなこと言ってますが、僕はずっと田舎のなかで育たので(生まれたところは大自然)都会暮らしはかなりきついです。いつかは田舎に帰りたい。

でも、若いうちは無理がきくので、大学生活は都会で過ごしてみてはいかがでしょうか?都内から地方に戻るのは簡単ですしね。

 

 

それでは。

 

大学生の専門分野は意外と重要じゃないという話です