研究室はいつでも変更可能
です。 途中じゃ変えられないと思っている人もいますが、学科とは違うので途中でも変えられます。あくまで学生が所属しているのは学科です。学生が卒業できるか判断するのも学科です。 研究室の指導教員と学生を紐づけている存在は、事務室のパソコンに保存されているエクセル表にある、あなたの欄の指導教員の名前だけです。それだけ。 実験の授業の担当教員みたいなもんです。卒業研究の担当教員。 やっぱり大学によって違うと思いますが、うちの大学では学士や修士の卒業間際に先生との関係が急速に悪化して、急遽指導教員を別の先生に変更ってこともたまにあるみたいです。 なのでとりあえず安心してください、研究室はいつでも変えられます。 じゃぁ、具体的にどんなことをしなくちゃいけないのかというと、- 学科長(研究室配属の責任者)に研究室を変更する意思があることを報告する。
- 定員に空きがある研究室を調べる。
- 空きのある研究室の情報を集め、移動する研究室の候補を複数あげる。
- 候補の研究室を訪問し、先生に移動可能であるか聞く。
- 現研究室の先生に研究室変更の意思があることを報告する。
- 移動可能であった研究室の中から実際に移る研究室を決め、その研究室の先生と学科長にその旨を伝える。
学科長(専攻長)に研究室変更の意思があることを伝える。
前に書きましたが、学生の研究室は研究室の先生ではなく学科が決めることなので、ここが一番重要です。しっかり、自分は研究室を変更したほうがいいんだとということを説明して納得してもらいましょう。 私の場合は学生の卒研配属を担当しているのが学科長の先生でしたが、そうでもない場合もあるらしいので、その場合はこの後のやたら出てくる学科長という言葉をその先生に置き換えてください。 でも、やっぱり最初に連絡を取るのは学科長の先生でいいと思います。それか、学科の事務室に行けば研究室配属を担当している先生を教えてもらえると思います。 今の研究室の先生も学科の構成員といえばそうですし、中には研究室の先生が学科長というややこしい人もいるかもしれません。それでも、基本そういうことは学科でマネジメントすることなので、学科長に研究室変更を認めてもらえれば、ことはスムーズに運びます。 「考え直したら」と言われることはあると思いますが、先生だって研究室を選ぶ権利は学生にあることをわかってます。 学科長はこういうことに慣れている人がなるものだとは思いますが、基本、役職は持ち回りで回ってくることが多いので、たまたま自分が研究室を変更するときの学科長が話が分からない人の可能性もあります。慎重にやりましょう。 先生たちもこういうトラブルはスムーズかつドライに済ませたいと思っています。冷静ではない人間は当事者たちだけなので。 でも、前の研究室の先生に何も言わずに学生の研究室を変えるのは穏やかではないので、今の研究室の先生と関係がよくない人は他の先生にお世話になる可能性が高いです。 私の場合は、最終的に前の先生と話をつける際は学科長と前の研究室の先生で3者面談のほうがいいのではといわれました。 その時はほかの人に迷惑をかけたくなかったし、自分でけじめをつけたいと思っていたので断りましたが、今思えば素直にそうしてればよかったと思います。二人だけで話したら怒鳴りあいになりました。 まずは、メールで「研究室を変更しようか悩んでいるので相談に乗ってほしいから、都合のいい日時を教えてほしい」と伝え、訪問時に自分の状況と今の考えを伝えましょう。 30分くらいで話がまとまるように、前もって伝えることは準備していったほうがいいと思います。5分くらいで簡潔に納得してもらえる文章を考えましょう。メモくらいは持っていくといいかもしれません。 できれば、感情的な話を並べるだけじゃなくて学問的な理由を考えておくといいかもしれません。 もちろん人間関係で悩んでいる場合はそのことを相談したほうがいいですが、それだけじゃなく、研究や自分の能力に関する理由を用意しておくと、研究室を変えた後の話がポジティブな方向になりやすいので、周りの先生からすると”研究室を変えればきっとこの子はちゃんとやれそうだ”と思ってもらいやすいです。 今の研究室のせいでダメ”という言い方じゃなくて”研究室を変えればこんないいことがある”と言えるといいと思います(メインの理由が感情的な話ならそこもしっかりわかってもらいましょう)。 [2021年1月追記]社会人になって一年過ごして思いますが精神的に消耗させられるというのは、研究でも勉強でも本来やるべき学問の妨げになる立派な原因だと思います。仕事でもそうですが、精神的まいってる状態でいい結果は出せないです。 あくまで僕の妄想ですが単なる悪口を言っても、目の前の人にはわかってもらえると思いますが、先生たちもそういうことは共有しづらいので、ちゃんとした理由は欲しいのではないでしょうか。うちの学校では4月の先生たちの会議で変更する学生が研究室を変える場合は変更理由が話されるらしいですけど、その時に感情的な理由はその先生の前で話しづらいですよね・・・。 学科長という存在は裁判に例えたら学生側の弁護士兼、裁判長的な存在ですので味方につけられれば心強いです。そもそも出ていく研究室の教授とこじれないようにすればいいだけですけど。 ほかの記事でも何度も書いてますが、教授という人種は基本オタク気質なので内側に対しては強気に出ますが、部外者が入ると案外弱気になるものだと思っています。とにかく素直に第三者の力を借りてください。 今の先生がほんとに嫌いで変更できればどこでもいいとか、もっと楽に卒業できるところに行きたいだけという人も考えるんです。物は言いようです!定員に空きのある研究室を調べる
ここも意外と需要。できるだけたくさん空いてる研究室を探します。学科は意外と次年度の配属を把握していなかったので、修士進学前に研究室を変更する場合は自力で情報を集める必要がありました。 私の場合は学科長に相談に行った際に空いてる研究室のリストを渡されました。 ただ、それも結構適当で一番行きたかった研究室は訪問してみたら埋まっていたし、逆に書いてない研究室でも実際は空いてたところも結構ありました。なので、情報のソースは一つに絞らずにいろいろなこところから探しましょう。 意外とおすすめなのが、就職する人間から情報を集めることです。就職した人どうしでだれが研究室を出ていくのか知っていることが多いので就職によって研究室に空きが出たところを見つけられます。さらに、候補の研究室の情報を就職する人間から聞くことができるのでおすすめです。
私のもといた研究室は、先生が研究費を横領しているなど言えないことが多かったですが、もう出ていく人間なら言えないこともぶっちゃけてもらえます。
もしも、学部4年の夏や修士の途中で研究室を変更したいと思っている人はここは苦労するところかもしれません。学部生で院進が決まっている人はとりあえず、卒論だけは今の研究室で出すのも選択肢のうちです。 卒論は今の研究室で出しても、話を通しておけば卒論が片付き次第すぐ次の研究室で研究を始めることも可能だと思います。