就活しているとやたら質問することになります。

説明会や座談会で質問するのは当たりまえですが、面接を受けていると半分くらいの企業で逆質問の時間があってしかもそこも選考に含まれるそうです。恐ろしい。

普段、人前で質問しない日本人もここぞとばかりに質問します。説明会で質問すると好印象を持たれることは多いし、そういうあざとい理由じゃなくても、普通に話を聞いているだけで「ここ聞いときたいぞ」って思うこともあります。

いずれにしても、聞く力が必要なことは確かです。ただ、今まで聞く力が問われることなんてなかったですよね。僕はありませんでした。

発信する力をひたすら教育されてきた学生生活の最後に、いままで野放しにされてきた受信する力が問われるんです。

聞くのは苦手ですが(性格的に笑)、それでも社会という未知の世界で、今まで全然なじみがなかった会社という組織に入らなくてはならないのですから、自分に情報を取り入れるのは重要な力です。というか、情報を引き出す力。

その絶好の機会かつ、最も聞かないと困ってしまう機会が「OB訪問」です。

 

 

OB訪問で得た情報は一番信憑性が高い

 

企業研究としては最も効率かつ、真実を得やすい方法です。

説明会に参加するのと何が違うかというと説明会は就活生向けに情報がパッケージ化されてまとまっているのに対して、OB訪問は生身の社員から情報を引き出さないといけないことにあると思います。

たしかに説明会の方が短時間で必要な情報を網羅できますが、何回も説明会に参加して思うのが、説明会に出てくる人事の新卒採用担当の方は採用のプロで、就活生をだますつもりはなくても、「こうやって話せばいい印象を持ってもらえる」とか「あの話を誇張すればウケる」とかそういうノウハウがありすぎて、人事によって作られたイメージを思い込まされることが多少なりともあると思います。

それでも、人事の人が採用したい学生像とかこれからのビジョンとかって必須なので聞いておく必要がありますが、それはあくまで人事が抱いているイメージなので会社の実像とは違う可能性が高いと思ってください。

一方、OB訪問で会う社員は採用とは関係ない人で(一部リクルーターを除く)就活生を大学の後輩として見てるので、会社にとって有益な情報じゃなくて個人にとって有益な情報を与えてくれる可能性が高いです。

 

 

準備の重要性

 

でも、OB訪問されるのに慣れている人は別ですがそうでない人から情報を得るにはこっちからアプローチしなくてはならなくなります。

面談をより有意義にするための準備は必須です。

まずは会社の概要を調べておくことだと思います。例えば・・・

どういう業界の企業なのか

取引先はどんな会社・個人なのか

どれくらいの規模を持っていて、どのくらい歴史があるのか

それを調べるだけでも疑問が湧くと思います。こう書いてあったけど実際どうなの?っていう質問でもいいです。

 

 

テーマを決めておく

 

せっかく一対一で話を聞けるので説明会のようにありきたりな話を聞くのではなく、自分が一番聞きたいことをテーマとして設定して、面談の冒頭、もしくは事前のメールのやり取りで相手に伝えておくといいと思います。

例えば・・・、

具体的な仕事の流れ (会議はどれくらい?どれくらい客先に行く?評価されるのはいつ?プロジェクトのスパンは?繁忙期の様子など)

その社員の方が思う会社の未来 (これからどういう業務に重点を置くか?これから必要とされる人材像?転職する人は多いか?)

その人の自身の価値観と会社の実像の比較 (就活の軸?今のキャリアについてどう思うか?どういう時にやりがい・ストレスを感じるか)

他にもオフィスの雰囲気やプライベート、報酬のことなど聞くことはいろいろありますが、いろいろ聞いてしまうと”とっ散らかる”のでメインとサブのテーマを決めてから臨むといいと思います。

 

 

結局一番見るべきところは人

 

最近思うのですが、面接やリクルーター面談を受けている時、試されているのは自分のはずなのに、心のどこかで自分も相手の評価をしているんです。

あんまり行く気なったのに面接をしているうちに、面接官の誠実さや情熱に気づいたり、自分と価値観が似ていることがわかって志望度が高まったり、逆に質問の内容に幻滅して、ここはいいかな~って気持ちになったり。

すべてはマッチングのためのプロセスなので、こっちも相手を査定しましょう。

OB訪問で一番見るべきことはその社員の人柄です。

確かに、一人の人柄がわかっても何にもなりませんが、会社って結構おんなじ人間が集まるような気がします。(根拠はないけど確信してる笑)

で、自分に似た価値観の人がイキイキしていたら、自分もその会社で活躍できる可能性が高い。

逆の場合もあります。

だから、OB訪問は数社(いろんな企業)、第一志望の企業には複数回しましょう。(っていて自分も足りてない・・・)

こっちがいい印象を持てたなら相思相愛になる可能性は高いし、志望度が上がればその分頑張れます。

 

就活を終えたら、OB訪問の方法についての記事も書く予定です。

とりあえずいまかけることは、大学の支援課に聞く、人事に聞く以外に意外と逆就活サイトが役立ちました。

なんやかんやで疲れてきましたが、社会勉強も兼ねてできるだけこれからもOB訪問する予定です。

 

 

それでは。