インターンシップ関連の記事を10本以上書きました。見ている人はあまりいない記事ですが自分の記録のために、忘れないうちにまとめておこうと思います。
海外インターンシップに挑戦する目的
まずは、なんで海外インターンシップなんなんだよ~ってお話です。
最初は留学も兼ねていて考えていて海外に行くという側面が大きかったのですが、研究室に入って、就職を意識しきすようになってからは海外に行くことは重要じゃなくなりました。
今の自分は海外で働きたいとか、海外に向けてビジネスしている会社に入りたいとか、そういうことは思っていません。たまたま入った会社が大きくて海外に向けてサービスを提供していたら、海外の人とコミュニケーションをとることはあるかもしれませんが、自分が目指している業界はソフトウェアとかITなのであまりそういう機会はなさそうだと思っています。
さらに、去年研究室で日本語ができないアルジェリアの助教と研究したり、今回10週間台湾人と混じって研究したりして、正直、日本人は日本で働いたら楽だなって思ってしまいました。当たり前か笑。
自分の英語力もまだまだだと痛感したし、やっぱり需要なのは現地語だし。
ずっとこの先も働き続けることを考えると、友人も多いし、地元にも帰りやすい東京で働いていたほうがメリットが多いです。情報系であることもあいまって就活で一番重要なことは勤務地が首都圏であることだと今は思っています。
じゃあなんでこの時期に台湾に行ったのかというと、
海外に行ったほうがより充実した職業体験を得れると思ったから
日本のインターンシップって就活生を集めるのが目的じゃないですか。でも今回のインターンシップは自分を鍛えるのが目的でした。
僕は自分がかわいいんです。で、つい甘やかしちゃう。だから、かわいい子には旅をさせろ的な目的がこのインターンシップにはありました。
具体的に言うと、最初は一か月アリゾナ州立大で留学していたこと、日立系のグループ企業に一か月インターン行ったことを踏まえて、今度はもっと長い期間で入学もインターンもしたいけど、正直そんな時間がないってなって、じゃぁ海外インターンに行けば一石二鳥じゃないかと思ったことがそもそもの始まりでした。
ただ、これは3年生の時なんとなく思ったことで、研究室に入った時は忙しくてそんなこともどうでもよくなってました。
前に研究室に変えたときの話でいろいろか書きましたが、研究室に所属してから半年くらいたった時、あまりにも閉塞的な大学という環境で、何をすべきかわかんなくなって、推薦で入ったから大学院にはいかなきゃなんないけどもう大学にいたくないと思うようになりました。そこで一回社会に出て自分を見つめなおすことにしたんです。
一回社会に出れば、自分のキャリアのために残りの大学での時間の中で何をすればいいかわかるのではないかっ!!という期待をもってインターン先を探し始めたのですが、条件がめっちゃいいところがあって、絶対に行きたいという気持ちになりました。
国立の研究所で普通にその国の初任給並みのお金が出るというところに惹かれました。
別にお金が欲しかったわけじゃなくて、確かに渡航費がなかったので助かったんですけど、お金を出すということは、その分インターン生への期待値が高いと感じたんです。
海外にコネのある先生を通して話を進めていたのですが、その先生からお金が出る分ちゃんと働かなくちゃだめだよと言われていたのですが、むしろ望むところで、ちょっと無謀なことがしたかった自分にはちょうどよかったです。
背景の話をすると、そこの研究所は国立だったのでインターンシップのために台湾のJSTみたいな機関にお金をもらっていて、インターンを受け入れた部署には研修のための予算が下りていたので、多少、研修内容の自由度がありましたし、緩さも程よくありました。
そもそも、インターン生が来るといい意味でも悪い意味でもいろいろわちゃわちゃするので、普通の企業はあんまり残りそうもないよくわからん日本の大学生を受け入れてくれたりしませんよね。
それで、目的は達成できたか
できました、めちゃめちゃ。
最初は研修って感じでしたが、半分以降は本当にやんなきゃならないことをやらされてました。やるべきことは決まってましたけど、やり方はホントに自分で試行錯誤しなくちゃいけなくて大変だったけど楽しかった。
最初にメンターが、こうすればいいって思っていたことは早々に破綻して、当初は全くなかったいろんなことが出てきました。
何を使うかは自分で決めなきゃいけないし、必要なものがあったら買ってもらえました。まぁ、ソフトの問題がメインだったので、いろんなところからオープンソースのライブラリーを持ってきて使っていましたが、特に前から使いたかったopenGLが使えったのがデカかったかな。
研究室にいる時よりもコード書いてて腰が痛かった。
いろいろ寄り道があったので最後まで終わすことができず。ちょっと研修期間伸びたんですけど、いいかげん日本に帰りたくなったので帰りました。
最後は引き継いでくれる人にいろいろ説明しましたが、最初に引き継がれると思ていなかったのでコメントが日本語だったりして申し訳なくなりました。
想定以上に鍛えられたと思います。でもこれを続けるのは不可能ってなりました。でも、それに気づけたのは挑戦したからであって無駄ではなかったと思います。
向こうでの生活
行く前から聞いてはいましたが、台湾の人がめっちゃルーズに働きます。残業が多いらしいですが、それは文く
就業時間は誰も守ってないというか、そもそも誰も管理してないので働いている本人もわかってない感じ。忙しいときややる気があるときはたくさん働いて、ないときは早めに帰ってました。
公立の研究所だからというのもありますが、昼ご飯は決められた1時間を超えて2時間くらいかけることもあるし、一回オフィスに来たあと朝ご飯食べにみんなでお店に行くこともありました。
ここには救われましたね。台湾に来て一か月くらいたったらへんで、死ぬほど疲れていたんですけど、ホワイトなので睡眠時間を増やすのは余裕でできて、一日9時間くらい寝て乗り切りました。(これがブラックだったら確実に死んでました)
台湾の人は時間にもルーズみたいです。沖縄には沖縄時間というのがあるそうですが、まさにそんな感じです。地理的に近くて文化的に色々似ている台湾と沖縄ですが、そういうところも似ているんだなと思いました。
隣の県に実験のために行くときに、女性のメンターから、8:00にバスで行くから絶対に7:50には来てといわれて、7:50に行ったら誰もいないし、8:00過ぎるまで誰も来なかったです。しかも、そのメンターの人は一人30分遅れてきました。
みんなイライラしながら、口をそろえて台湾の女は時間通りくることないと僕に言ってきました。デートに誘っても大体30分遅れるそうです。本当にみんながみんなそうなのかは知りませんが、時間にルーズってことは分かりました。
言葉の問題
一番苦労したのは言葉です。日本では割と通じると思った僕の英語力ですが台湾では通じませんでした。
原因は訛りです。台湾の人も独特の訛りがあるし、自分も発音おかしい。
基本的な単語の中にも通じないのがあってそういうのはスペルで確認するしかありませんでした。
台湾の人は日本語にびっくりするくらい日本語にもなじみがあるので、漢字の筆談も交えつつ、僕がおぼえた中国も混じって、複雑なルー語出来上がりました。
台湾の人も日本人も英語力はおんなじくらいでした。それで研究所だからみんな英語ができるわけでもなかったです。偉い人たちは海外の人と会議することに慣れているのか、流暢でしたが、使っている言い回しが日本人を違うような気がしました。
そんなこんなで、日本人と台湾人が英語でコミュニケーションをとるのは厳しいという結論に至りました笑。
ほかのインターンシップ生との交流
ITなので、平均年齢が低いとは言っても周りを見渡すとおっさんが多くて同年代のインターン生は貴重な存在でした。
20後半の人とはご飯に連れて行ったくれたり、観光地や地元を案内してくれたり、ダーツやビリヤードをしていたので寂しくはなかったのですが、やっぱり大先輩って感じがして同年代の人といるとホッとしました。
あと、海外のインターン生のほうが外国人としゃべるのに慣れてて話が通じやすかったです。でも、英語圏の人が多かったのでついていけないことも多かったと思います。
一つ残念だったのですが海外の大学は9月に一斉に新学期が始まるので、9月になったらいなくなっちゃいました。
それまでは毎週サッカーやバトミントンをして遊んでいたので急に寂しくなりました。
海外インターンシップに行くべきか
行きたいなら、行くべきです。大変なことが多いですが、得れるものは絶対多いはず。
留学に行くよりも難しいですが、その分学ぶことが多いと思います。
確実に言えることは海外で日本人の助けを借りれない状況は貴重ということ、日系企業に行くなら話は別ですが基本インターン先では外国語でそこの現地の人とコミュニケーションをとって何とかしなくちゃなりません。そんな環境は貴重だと思います。僕が行った研究所は7000人働いているのに、社内で日本人には一人も会いませんでした。
向こうの言葉で向こうのルールでというのは何をするにも困難が伴いますが、何をするにも学ぶことがたくさんある。そんな環境は海外に働きに行かなければえれないのではないでしょうか。
留学やワーホリと違って真剣に仕事をしなければいけないし、学問的にも知識が増えるのでそこでも日本にはない学びがあると思います。日本でのインターンとも違いますね。
あと、やっぱり日本に帰ってきてからも同じことの見方が変わったなと感じることも多いです。研究にも就活にもやる気が出ました
今の環境にぬるさを感じている人には、海外インターンシップに挑戦してみるのはどうでしょうか。
それでは。