こんなことをブログに書くのはおかしいと思いつつ、話せる相手が誰もいないのと、同じ境遇になった人に今の自分の心境を知ってほしいと思ったので、書き残しておきます。
状況を書かないと何のことかわからないと思うので最低限まとめると、年末に息子(第一子)が生まれて3か月育休をとりました。今は2月の上旬で育休3か月目に差し掛かったというところです。
生まれてから2週間弱子供は大学病院に入院していて、退院して子供が家に戻ってきてからは両親とも寝不足で生活もぐちゃぐちゃでしたが、最近は大人もやっと子供の扱いが少しわかるようになったのと、子供が少しだけまとめて寝るようになったのでまともに生活しつつ、たまに来る仕事の連絡の返事をしたり、親の趣味で片方だけが家を空けたり、親戚に息子を会わせたり、ハウスメーカーに依頼している新居の打ち合わせをできるようになってきました(打ち合わせは半分webでやってもらってますが)。
ただ、夫婦喧嘩はどんどんひどくなっていき、特に息子が夜何度も起きたり、寝つきが悪かった時は夜中から昼にかけてずっと夫婦で怒鳴り合ってます。息子の泣き声より夫婦げんかの声で近所に迷惑をかけていないか心配なほどです。
具体的なことは書きませんが、たまに衝突が過ぎることがあって、妻はもうどうでもいいですが、息子にも悪影響が及ぶ(というか絶対もう実害が起きてる)レベルなので、今朝の喧嘩の最中に妻が実家に帰ると言いだし義母に連絡して、自分も義母と話して頭を冷やした方がいいと言われたので、コートとパソコンをもって家を出ました。
喧嘩の原因は端的なところで言うと、ありがちな話かもしれませんが、息子が夜目が覚めて泣き出した時に自分が起きない、起きても(起こされても)ぼんやりしてるし、動きだしても育児のやる気がないことです。
はっきり言ってしまえば、最近は泣き声にもかなり慣れてきて(もともと息子はそんなに不快な泣き方をしない)、おなかが減っていたり、おむつが汚れていなければ実害がないからほっとけばいいと感じるので育児にやる気がでないです。
もちろん、完全にあやす気がないわけではなくて、なにか不快なことがあれば取り除きたいと思いますが、自分に似たのかあまりにも主張が強い息子に怒りを感じますし(ちゃんと比較したわけではないですが他の子よりは我が強いと思います)、このまま過保護にしてるとどんどんわがままになるのではないかと思ってしまいます(育児本や育児関連のブログ、動画も見ているので初期のころは過保護にしても問題ないと知識ではわかっていますが・・・)。
ただ、妻は寝不足と夜のあからさまな自分の態度で夜にキレるのであって、常に怒っている原因は自分の子供に対する興味のなさです。
これも、ありがちな話かもしれません。自分の父親も多分そんなもんでしたし、職場の先輩からもそのような話をよく聞きます。育児経験者からしたら、それでも父親なんだからくよくよするな、言い訳しないで黙ってやるしかないんだと言われそうですが、最近、息子から自分の意識を開放したい(大変なのはわかっていても妻のことはもっと考えたくない)、逃れたい。そして、逃れている自分を肯定したいという気持ちが強くなりました。
だから、多少余裕が出てきた2か月目からは、買い物に行き、毎日3食しっかり自分で作って、洗濯も掃除もなるべく妻にやらせないで自分でやってました。働いているところを見せて妻に文句を言われたくないというのもありますが、家事に集中して頭から育児を追い出したかったんですよね(家事は最近楽しいと思うようになりましたし)。あと、自己肯定したかった。
一日数回はおむつを替えたり、寝かしつけたり、うつ伏せ遊びやメリーやおもちゃであやすことがありますが、それもタスクとして淡々と行ってます。最近はタブレットの動画に反応するようになったので、動画を見せるだけならタブレットを手で持っているだけなので楽ですね。そういう時息子をかわいいと思いますが、やっつけ仕事で育児を行っています。
ただ、そういう光景は育児に命をかけている妻からするとかなり腹立たしいようです。適当に遊ばせて、飽きて寝てくれればいいという自分の姿勢は、寝る時間が12時間と切るどころか10時間を切ることもある息子をどうにか寝かしたいと小児科の医師や保健士に相談するほど悩んでいる妻からすると怒りを覚えるのは当たり前だと自分でも思ってはいます。それでも自分は7時間とか8時間だと病気の疑いがあるようですが、睡眠時間は個人差が大きいようなので、悩むだけ無駄だなとも思ってしまいます(ひどいとは思いつつ、イライラすると必死に寝かせようとする妻に無駄じゃないかと言うことも妻の怒りを買います)。
男女差というのもあると思いますが、さらに自分は周りで自分以上の人間を見ないほど、薄情なのが原因だと思います。妻や親、親友と呼べるほど仲のいい学生時代の友人や会社の同期には口をそろえて「お前は薄情だな」と言われますし、結婚するまでは自分ではあまり意識しませんでしたが、最近は自分の冷たさに気づくことが多くなりました。
単に、自分の精神年齢が低くて自分のことしか考えられないというのもありますが、むしろ交友関係は広く浅い関係も深い関係も困らないので、自分は他人のことを考えられない薄情な人間でも問題ないのではないかと思っています。いつかそんな自分を後悔するかもしれませんが、今は死ぬまで後悔しないだろうとも思います。
もちろん、妻はそんな自分に不満を持っていますし、頻繁に連絡を取り合うような友人たちも不満があるのかもしれません。そんな中、社会で何不自由なく生きていられるのは周りが大目に見てくれるからだということもわかってます。
妻は対照的で、自分は他で見たことないほどかなり情に厚いタイプです。他人のことを考えて毎日生きてます。職場でも友人関係でも他人のことばっかり考えて疲弊しています。妻が過剰に自分に反応するのも夫である自分のことを考えすぎるからです。そんな妻が他人のことばかり考えて消耗するのを見て、馬鹿らしいと思っています。
ただ、それが物珍しくてわざわざ結婚したのも事実です。妻から見ると自分以外のことに極端に興味が向かないことが許せないのがわかります。それが育児という形で表面化したので、一日中妻に否定されています。それが妻も自分も耐えられないんですよね。育児とは関係ないことも妻の感情に不満が表れていることもありますし、自分の被害妄想で妻がそう思っていると感じてしまっていることもあります。ただ、総じて24時間妻は自分の存在が許せず、自分は妻に否定され続けていると感じます。そして、妻は薄情な自分を否定すると同時に、薄情な自分から否定され続けています(この時点でなんで結婚してるの?って感じですね)。ここからは自分のいいわけですが、その事実は自分の中からさらに妻や息子への興味を失わせて、思考を現状から逃げる方向に持っていきます。
それで、ここからが本題ですが、最近この生活から逃げたいと思うあまり、ここ数日、早く職場復帰して、それを理由に妻に育児を押し付けたいと思うようになりました。
そう思うこと自体がひどいのは自覚してますし、不満があっても受け入れるのが親というか大人だということも知っています。でも、短期的にも育休をとる父親が増えた今、この考えに至る人は少なからずいるのではないでしょうか。
これも言い訳けですが、自分の父親だって育児なんてしていません。放棄しているどころか全く自分に関わっていません。というか家にいませんでした。自分が生まれたと同時に脱サラして独立してしまったのでしょうがなかったということになっていますが、さすがに薄情な自分も子供が生まれた瞬間に長期出張を何度もしたり、半年間以上の単身赴任をしないといけないキャリアを選びません。
それでも、仕事を理由に育児の大部分と、家事の一部(というかできるだけ多く)を妻に押し付けたいと思ってしまいます。
もちろん、職場復帰をしたら肉体的にかなりきついことはわかっています。限られたリソースで仕事も上手くいかなくなって、総じてストレスはもっと増え精神もボロボロになるかもしれません。
それでも、仕事を言い訳けにして妻を少しは納得させる(封じ込められる)かもしれませんし、自分も仕事のことを考えることで、逆に関心を妻と息子に向けることができるかもしれません。さらに、仕事を言い訳に家に帰ってこなかった父親と同じように、息子に言い訳しつつ、それでもリソースを繕って息子には悪影響は及ぼさないでいられるかもしれません。
だから、職場に復帰すればいいのではないかと思います。
男性の育休制度を否定しているわけではありません。行政と会社にはありがたいと思っています。自分の母親は3か月里帰りしていたようですが、自分たちはいろいろあって選択しませんでしたし(それもエゴだった気がしますが)、最初の1か月は絶対に妻だけでは乗り切れませんでした。仕事してないのに、やる気もリソースも足りない自分が働きながら家事と育児ができるとも全く思いません。
その状況は3か月たっても変わらないと思います。
今の自分に意識を戻して、これから自分ができることは、家に帰って妻に謝り、妻の努力を否定せずに認めつつ、薄情な自分を改めてあと一か月でも息子への精神を向けることです。そして、職場復帰したら妻に負担を押し付けつつ、罪悪感を感じ続け、未熟な自分の精神を少しでも取り繕い、息子に弊害が及ばないようにすることです。
ただ正直、自信もやる気もありません。妻にも義実家にも迷惑がかかるので、そこそこで家に帰ろうと思いますが、今日家に帰ろうか悩みます。自分の実家に帰ってもいいですが、妻が自分の実家を巻き込むこと許さないだろうし、結局正論を言っているのは妻なので(そこも妻の嫌いところの一つですが)、自分の実家にも居場所はないです。
ここまで読んでくれた人がいるかは分かりませんし、読んだ方がどういう感想を持たれたのか分かりませんが、30歳にもなってどこまで情けない自分の一人語りにここまで付き合ってくださってありがとうございました。一人でも読んでくれた人がいるなら私は救われますし、これで成長できるかもしれません(できれば同じ境遇の人に会って話したいですが・・・)。
それでは。