脳科学の系の学会誌に原稿を載せてもらうために参考文献を漁ってて、今所属している研究室にいた人間が書いた論文を探していたんですが、
自分の前任の今はいない先輩が書いた論文に対してアメリカのどっかの実験系の脳科学の研究者のブログでその先輩の論文を引用して、「我々が最近実験で示された結論がシミュレーションでも証明されたか、ふむふむ」的なことを書いているページを見ました。
日本の弱小研究室の論文を読んでいただいて、ブログでURLまで載せてくれるなんでありがたい!ありがたすぎる笑!
でも、真っ先に僕が思ったことは
「いやぁ、だって実験と同じ結果がでるように調整してるからね!!!」
です。
ニューラルネットワークでシュミレーションって制約だって自分で決められるんですからパラメータ次第でどんな結果も出せるんですよね。
パラメーター調整が腕の見せどころって話ですが、最近は出したい出力を出るようなパラメータを機械学習で決めちゃおう的な流れもあるし、モデルが出す結果ってやらせ感がすごいんですよね。
特に僕みたいな、脳神経科学というよりは情報というか機械学習よりの人間がやるとよりその傾向が強めります。
まぁどう調整しても再現できない、理論とか神経回路は実現不可能って証明されたってことになりますが、うちらはできませんでしたって言うのは許されないので、何が何でも再現してきます。
最近のニューラルネットワークはAIの研究でいろいろ知見が転がってるんで、そういうのを持ってきてごり押しで結果を出して見せます。
もちろん、AIを知ってる人はそんなことやっちゃヤバくない?ってなりますが、実験の人はコーディングとかアルゴリズムに疎いので、なんかよくわかんないけどうまく行ってる!やったぁ!!ってなるんだと思います。
うちが特別と思いきや、学会とかでほかの研究室の修士も同じことを思っているみたいです。
とはいえ、シミュレーションなくして脳科学の発展はあり得ないのもたしかで、「ニューラルネットワークはもう一度神経科学と融合しなきゃだめだ」と漠然と思う今日この頃なので。
ということで、シミュレーションの人のごり押しとか、やらせに騙されないために・・・
脳科学の実験の人ももっと、機械学習とかニューラルネットワークに興味を持っていただきたいと思うという結論でまとめます。
まぁ、こっちがちゃんと脳神経に即したモデルを作れればいいだけですけど、
それでは。