今日久しぶりにTOEICを受験してきました。

最近はTOEICは受けてなったのですが、学部3年生の時に他大学の大学院を受験するつもりだったので、かなり気合を入れて勉強した結果、その前のテストから100点以上スコアを上げて745点を取りました。

ただそれからは、あまり英語を勉強するモチベーションが湧かなくて、研究室が忙しいこともあり英語力は向上してません。

一度3か月間台湾で働いていたので、帰国後すぐにTOEICを受けたのですが650点ぐらいでした。職場の方は研究者でしたがあまり英語は得意じゃないみたいでちゃんとした英語で話してなかったことから英語力の向上にはつながらなかったみたいです。

で、なんで今TOEICを受けたかというと、半年後に就職を控え勉強時間が確保できる今のうちにスコアを更新しておきたいと思ったから。

ついでに、内定先の企業がオンライン英会話代を出してくれたので、夏休み期間に毎日レッスンを受けてたんですよね。その成果を確かめるという意味もあります。

ただ体感は700点は超えてないかなーって感じで、もっと勉強しなきゃダメだーと今思ってます。

やっぱり、高得点を出すにはやる気を持続させる理由が必要で、学部3年の時は志望している大学院の入試のために800点目指して頑張っていたんですよね。(結局、元いた大学の院に合格したのでその大学院は受験しませんでした)

ということで、今理系かつ大学院進学を考えている方限定でがぜんTOEICの勉強をしたくなる話をしたいと思います。

 

 

大学院入試は英語(提出されるTOEIC・TOEFLの点数)で合否の差がつく

 

理系の大学なのに英語が重視されるのはおかしいと思われるかもしれません。

確かに、英語のウェイトは数学や物理の半分以下で、到底そこで点差がつくとは思えませんよね。

それには2つカラクリがあって

提出されるTOEICの点数は最低点と最高点が決まっていて、その間で100点に換算される(はみ出した分は全部切り捨て)

数学、物理は理系なんだからみんなそこそこできるし、問題もそこそこ難しいので点差がつかない。でも、英語はできる人はめちゃできるし、できない人は全くできない(理系だから)

だから、合否の分かれ目は英語の点数なんですよね。ちょっとぐらい数学、物理でしくじってもTOEICの点数がよければ受かります。逆に英語の点数が悪いと普通に落ちますよ。

しかも、物理と数学は一発勝負ですが、TOEICは何度も受けられますし、対策本や問題集もいくらでも出てますから、英語が苦手な人でも高得点は取れます。

 

 

最低点と最高点が決まっているのはどういうことか?

 

だいたいどこの院も英語はTOEICを提出するという形をとっていると思います。

東大はTOEFLだったような。すみませんよく覚えていないので調べてください。まぁTOEFLゆうてもスピーキングが省かれたPBTなのであんまりTOEICと変わりません。

で、どういう風に点数が換算されるかというと、ある範囲で点数を100点換算するんです

例えば、500点が最低点で800点が最高点で700点のスコアを提出した場合、500点以下の点数は切り捨てて、(800-500)/100=3で得点を割ります。

なんで、

(700-500)/3 = 66

66点になるわけです。

つまり450点だろうが、480点だろうが500点を超えてなければ0点だし、500点前半でも点数はほとんどありません。

逆に800点を超えてしまえば無条件で100点が約束されるわけです。

これは結構恐ろしくて、理系大学生のTOEICの平均点は500点前半だといわれています。

といことは勉強しないで臨めばかなりの人が0点になります。逆に100点の人も結構います。

普通はテストの結果は正規分布になりますよね。山なりのやつです。

換算すると分散が大きい

上の灰色やつが平均点50点の普通のテストの得点分布(縦軸が人数:合計200人、横軸が点数)だとすると、TOEICを換算した英語の点数はやたら100点と0点が多いオレンジのような分布になります。

こういうのはまともな問題を作っていれば絶対現れない分布で、分散がすごい大きいのでできる人とできない人の点数差が如実に表れてしまうわけです。

 

 

数学物理はみんなそこそこできる、だから差がつかない

 

じゃあ、数学や物理はどんな分布になるかというと次のようになります。
院試で物理や数学点差がつかない。つまりTOEICの方が大事

院試を受けるということは、学部生のほとんどの単位を取得済みということです。

もともと、理系の大学しかも大学院に進学する人は理系科目得意な人間です、しかも、受験科目はほぼ学部の必修なので願書を出した時点で受験者はある程度得点を取る能力を持っていることになります。

それに対して、TOEICの問題は一般的な難易度の問題しかないので、高得点を取ることも可能です。自分の周りでも交換留学をしていた人間などは普通に900点台後半の点数を取りますし、800点が珍しいわけじゃないです。

でも、物理、数学の入試問題って先生が威信をかけて作ってるものなので満点を取るのは難しくなります。そうなると、全くできない人はいないけど、全部できる人もいないという状況になり、点差がつかなくなるわけです。

うちの受験科目は化学だよ、生物だよって人も生物・化学を使って受験してくる人はみんな当然生物・化学はできるので同じ状況になります。

一方、英語は全くできないという人が結構いるんですよね。

数学ができなければ、進級できないし、そもそも大学に入学することもできない。

ただ、英語はできなくても何とかなるので、入試の時も逃げて、英語の授業からも逃げてきた人は一定数いるわけです。

しかも、大学の英語の授業はスピーキングやライティングがメインなのでリスニングとリーディングは受験生の時より苦手になってるということが結構多いと思います。

英語から逃げてきた人間は、院試は英語で合否が決まることを知らずに、結局院試でも英語から逃げてしまいます。

TOEICは提出しないといけないので、一応直前に受けて400点台の点数を提出し、0点になるわけです。

だったら、少し英語の勉強に力を入れておいて好スコアを提出したほうがいいと思いませんか?しかも、TOEICの点数は2年間有効なので早めに受けておいて安心することもできますし、余った時間をほかの科目に充てることもできます。

 

 

なぜ大学院入試で英語が重視されるのか?

 

理系の大学院なのに英語で合否が決まるのはおかしいように思えますが、理にかなってるんです。

理由は簡単で

大学院生ってめちゃめちゃ英語使うから。

専門性が上がると、日本語の教科書やマニュアルがなくなるので英語で勉強しなくちゃいけないんですよね。

ゼミとかで使う論文もだいたい海外の研究者が書いた英語のものです。

国際学会に行く人も割といますし、国内の学会でも資料や発表は全部英語になります。日本語で参加できるところの方が少ないわけです。(学内の発表は日本語のところが多い)

先生的には専門的な知識は院に入ってから教えればいいけど、英語ができないとその知識の勉強すらできないので、ある程度の英語力がある子が欲しいとなるわけです。

これが英語のウェイトを下げない理由です。

 

だから、大学院に進学すること考えている人は院試の際もそのあとも英語ができると何かと役に立つのでTOEICの勉強頑張ったほうがいいかもねという話でした。

 

 

それでは。