就活が終わったので、就活関連で読んだ本の感想を書いときます。

と思ったのですが、半分以上は自分が思ったことになりそうな予感笑。

 

 

理系にとって分野とはなにか?

 

分野は理系の人間だけが持っている概念で、一生付きまとうものだし、理系就活の特徴の一つでもあります。

理系の人間が就活で何社も受けなくていいのは、この分野があるからです。

自分の大学での分野と完全に一致する分野に就職した場合は、4,5社受ければ就活は終わってしまうと思います。逆に分野にこだわると受けられる企業がそれくらいしかなくなる。

この本の著者の増沢隆太さんの講義を聞きに行ったとに教えてもらったテクニックですが、自分の分野を極めたい人は自分の研究室の所属学会の会員企業から企業研究していくと、効率よく自分の研究に関係ある企業を見つけられるらしいです。

ここからはあくまで僕の就活での感想ですが、研究開発職は理系職の中では花形で狭き門だとしても、そういった企業に自分を売り込めば、今持っている技術が企業でそのまま生かされ鵜可能性が高いので内定だけではなく入社してから研究職に着ける率もぐっと上がると思います。

 

 

 

さて、今の研究をずっと続けたくて、企業や研究所にポストがある人は幸せですが、結局のところそういう人は少数派でほとんどの人が就活中に理系人としての自分のキャリアを模索しなければならなくなると思います。

僕もまさにそれで、いろいろ悩みました。

僕が考えたことは

  1. このまま研究職に進んでいいのか疑問に思った。
  2. 自分の分野が社会の需要があると思えなかった。
  3. そもそも、この研究をずっと続けるより新しいことにチャレンジしたくなった。

てことです。

そこでこの本の戦略的就活術が登場します。

筆者の増沢隆太さんは理系キャリアについて、専門分野就職、専門分野外就職(分野外理系就職、分野外文系就職)と体系立てて紹介し、それぞれの事例を挙げて説明しています。

そこで重要になってくるのが、同じ分野に進んだとしても大学と企業では存在理由が異なっていること、そして異なる分野に進んだとしても理系である以上、その分野で自分の能力がどう活かされるのかストーリー立てて説明できることです。

ちなみに、ここら辺の内容は増沢さんのマイナビの記事にも載っているので、一読してもいいかもしれません。

この他にも企業研究、自己分析、自己PRなどを実際に増沢さんがカウンセリングした理系学生の事例をもとに解説されているのでわかりやすいです。

さらに、企業の人事への指導も行っている増沢さんならでも、採用担当者から目線も盛り込まれているのも本書の特徴の一つだと思います。いやこの本、就活生だけではなくて採用担当者が読んでも十分読みごたえがあると思います。

 

 

一度就活を俯瞰してみる

 

振り返ってみると、自分の就活はあまり戦略的ではなかったと思います。それでも、就活が本格化する前の時期にこの本を読んで、就職活動を俯瞰できたのは確実に自分にとってプラスでした。

ただ、内定を取って終わりではない。自分の戦略を信じつつ、トライアンドエラーを繰り返しながら就活を進めることで、多くを得る就活にできたと思います。

またこの本は、トラブルに陥った時の対策も実際の事例を交えて細かく書いているので、就活で何かうまくいかないことがあった時に読んでみるのもありだと思います。