大学院生の研究室では普段はPythonとCしか使わないのですが、就職する前に一度Javaをガッツリ勉強したいと思ってました。
ただ、Javaって企業では現役バリバリの言語ですが、個人が趣味で使おうとする使いどころがありませんよね・・・。一部機械学習のライブラリでJavaで動くものもありますが、だったらPythonでいいじゃん!ってなっちゃいます。あと、web系だったらRubyとかになる。
そんななか、今もAndroidアプリ開発はJavaでやったほうがいいという話を聞いて、ちょうどスマホで動くアプリを作ろうと思っていたこともあり、勢いでこの本を買いました。
ということで、現役大学院生(脳科学系)が”たった1日で基本が身に着く!Androidアプリ開発超入門”を読んだのでその感想をレビューします。
誰に向けて書かれた本なのか?
こういう技術書を選ぶときに重要なのが、自分のレベルにあった本を選ぶことですよね。
で、ズバリこの本をおススメしたい人はどんな人かというと
- 授業とかでちょっと言語は触ったことある(引数、変数、コンパイルくらいはなんのことかわかる)けど、Javaは知らん
- とりあえず、Androidアプリがどんな環境で開発されているか知りたい
- 直近でアプリを開発する予定のない
って人。
まずは1。Android Studioで直感的にプログラムしていくので細かいことは気にしなくていいけど、いきなり関数を定義したりするのでいままで10時間くらいはプログラミングの勉強をしていて、どうやってコードが機械によって実行されるのか理解していた方がいいです。そこら辺の超基礎的な解説は本書には全くありませんでした。
Javaは初っ端からclassとか出てくるのでオブジェクト指向の言語を触ったことある方がいいですが、この本の内容ぐらいだったら天下り的にコードを写していけば問題ないです。
Javaについての説明は意外と丁寧で、ほかの言語と比べてJavaの特徴的なところは一通り説明してくれます。逆にいままでJavaを触ったことある人は、あまりにも基礎的なはなしで本書の1/4は読んでも意味のない内容に感じると思います。
次に2。本書の1/3はAndroidアプリのプログラミング環境構築の話です。Android Studioという公式のIDEをいろいろ設定して、GUIの開発画面に慣れるという内容でした。多分最も一般的な環境なんだと思います。開発環境で何を使ったらいいかわからない人は、本書の内容はすごく役立ちますね。
ただ、環境にこだわりがあったり制限がある人はむかないです。あと、バージョンが古くてわかりにくいところもありました。
最後に3。
これを読んでも一から自分でアプリを作ることはできないです。理由はJavaが書けないから。丁寧に説明してくれるといっても数十ページ分なので、理解できたことは初歩の初歩って感じでした。本書を終えたらAndroidアプリ開発に必要なJavaの知識を言えれる必要です。逆にもうすでにかけるよという人はすぐにアプリ開発が始められるのではないでしょうか。
ただ、プロジェクトの始まり部分の説明がほとんどで、アプリケーションを組み立てていく段階に関する知識はまた勉強する必要がありそうですね。
すぐにでもガッツリ書きたいという人は、最初からもうちょい厚くて網羅的なやつを買ったほうがいいです。
入門書としては読んでよかったと思います
三日坊主にならないように入門書はライトに読みたい自分にはぴったりでしたが、若干物足りなさを感じました。
一日で身に着くと書いてありますが、コードを書く時間を合わせて、ある程度Javaを知っている人なら5,6時間。そうじゃない人は10~15時間で読み終えられると思います。自分は10時間ちょっとですかね。
サクサク読めて、楽しく基礎が抑えられます。
Javaも含めたAndroidアプリ開発の入門書が欲しい方にはおすすめです。
それでは。