先々週から2週間、大手メーカーの研究所のインターンシップに行ってきました。
大手メーカーってどこよって話ですが、さすがに社名は出せないです。
まぁ大手の中でも大きいところですね。IT業界とか電気業界ちょっ詳しいよって人なら、この記事を読めばなんとなくわかると思います。
で、そこでいろいろ思うことがあったのでまとめておこうと思います。
結論:ここには就職しないと思う
てか、受からないと思う。
アンマッチというか、2週間なんか自分オフィスで浮いてました。
インターンの内容は各部署に一人づつ配属されて、そこで扱ってある開発環境を使ってみるというものだったのですが、定員が少なかったので自分の性格というか就活の軸とは大幅にズレていたので、よく選考通ったなぁと思いました。
本選考はしっかり落としてくださると思います。就職したらその部署に入るわけではないですが、これで入ってしまったら本当の悲劇だと思ってしまいます。ここで、一生働くのは嫌だなーって。
まぁ、自分の大学からでは就職できたら超ラッキーって感じなんでそんなことはないと思います。
去年いた研究室の先輩がその企業に入社することが決まっていて、本当にいい会社だと言っていたので期待値が高かったのですが、自分には合っていなかったみたいです。
いま、その先輩と自分の性格を考えるとそういう結果になったことも納得できる気がします。
その研究所に自分に合ってなかった
僕のブログ結構読んでくださっている人はわかると思うんですが、そもそも研究職に自分が向いていないのかもしれません。
もともと、大学で研究者になることも考えて大学に入りましたが、学部の研究室では先生とうまくいかなかったし、今の研究室ではのびのびやっていますが、研究に対するモチベーションが明らかに博士の先輩方とは違っていて、さらに10週間行った台湾の研究所での経験を踏まえると、研究は嫌いじゃやないけど職業として頑張れるかというと違うと思っています。
で、日本の企業の研究所はどうだろ思ってこのインターンを応募したのですが、やっぱりだめだという感じです。
平たく言っていしまうとアカデミックすぎました。
はじめに断っておきたいのが、これは一般論じゃなくて、僕がたまたま行ったところがそうだったのかもしれません。
会社全体では6施設、研究施設があるそうですが、一番未来志向で純粋な研究をしているのがそこの研究所だそうです。
で、これでは大学にいるのと変わらないんじゃないか?と思ってしまいました。
具体的に言うと、まず研究の進め方が個人プレーすぎたんですよね。
最初に”研修が2週間しかない”ということを聞いて「えっ・・・」ってなってしまったんですが、基本的に入社したらすぐにテーマが決められて、自分で論文読んり、本を読んだりして自分でやっていくらしいんです。
企業ってセミナーとか勉強会とかいっぱいあるというイメージでしたが、2週間そういう話はあまり出ず、基本は最初に会議で個人の分担を決めて後は各自自分で進めるみたい。
基本コアタイムもなく、研究のペースもどういう環境でどういう技術を使うのかも全部自分で決められると会社の利点として盛んに懇親会でインターンに向かって言ってましたが、自分はあまり利点だと思いませんでした。
「うちは全員が個人事業主だからねー」というメンターの方の言葉が印象的でしたが、それじゃ大学とかフリーランスとかベンチャーと変わらないと思うんですよね。
確かに、会社のブランドで仕事ができるのは大きな利点ですし、金銭的に安定しない大学教員やベンチャーと比べたら、待遇はものすごくいいことはわかってますが、それ以外の仕事に対する会社として働くメリット(集団で仕事をする意味)を感じませんでした。確かに、ブランドとお金が働く上でめっちゃ大事なのはわかりますが。
でも、なんか空気が寂しくて、ここで一生働くのは悲しいと思いました。
本当に充実しているかは別にして、教育制度の話はどこの企業でもでてきますが、そもそもないよーと言われたのはびっくりです。
ほかのインターンはどうだったかというと自分がよく話した人は、何としても博士号が欲しいという人で、働きながら論文を出して博士号をとれる環境は魅力的だと言っていました。
確かにそういう人にとっては大学でやっている研究を企業から潤沢な研究資金と給料をもらってできるのはメリットでしかないですよね。
しかも、大学に戻って教授になる人もいるとか。
ただこれも、教授という職というか人種に対して吐き気を催す自分にとってはなんのメリットもありませんでした。
研究職なのでしょうがないかもしれませんが、完全に裁量労働制で残業代はよほどのことがない限りでないそうです。でも、みんな趣味みたいなもんでやりたくて研究しているから不満は一切ないと言ってました。
まっ、これは少し極端なことろに来てしまったのだと思います。
台湾の研究所でもセミナーはすごく多かったですし、ほかの企業でも教育制度を売りにするところがほとんどで、「全員、個人事業主」なんて言ってるところはほかにはなかったです。
うーーん。自分は会社に必要とされたいんだと思います。だから、フリーランス的な働きかた無理ですね。
研究職って理系職の中では花形だと思いますが、残念ながら自分は向いていなかったのかもしれません。でも、仕事はたくさんあるので自分に合っている場所が見つかればいいですよね。
企業理念に合わなかった
今回学んだ事は”企業は初心を忘れない”ということですかね。
企業研究でその会社の成り立ちを知っておくのはすごく大事なことだと思いました。
あんまり具体的なことを書くと企業名がわかってしまうので書きませんが、その会社はある部品を専門に作る工場から始まったそうです。
今も工場の文化が根付いていて、研究所なのにチャイムやラジオ体操、ヘルメットなど風習が残ってます。ちなみに、学部時代に一か月行ったグループ会社もそうでした。
さらに、部品というのが安全性重視のもので人の命にもかかわるもので、今でも安全に関する意識は他の
比較対象として思い浮かんだのですが、この間早期選考で内定をもらった企業は20年前に創業者が学生企業で作った企業だったのでチャレンジ精神が旺盛でした。
トライアンドエラーがモットーの自分には明らかに後者の方がしっくりきましたね。
両社とも会社が大きくなって、いろんな業務に手を出すとなかなかその通りにはならないみたいですが、それでも文化として息づいてましたね。
そこのところがマッチしている企業を選んだ方がいいし、面接でもそこと絡めて自分をアピールすべきだと感じました。
で、自分のやりたいことってIT分野だし、IoTとかAIとかを扱う上ではリスクをとったほうが強いと思うんですよね。
実際、インターンではデータ解析がテーマですが、環境整備やOSSを使うときに権限が邪魔してやりにくいということが結構ありました。
行政のデータも多く扱っているのでしょうがないですが、そこには会社の人もすごい不満を持ってましたね。proxyが通らないって。どこも同じですね笑。
企業は山ほどありますが、ES出せる企業は限られているので応募しなくていいと思います。せっかくインターン行って企業研究したのにもったいないですが。
確かに、給料は魅力的だけど、会社に行きたくなくなっちゃうと思います。てか、ミスマッチすぎて絶対受からない笑。
それが分かっただけでも良かったですかね。