受験生の人って大学選びの際に大学のランキングを見ますよね。
最近、大学のアルバイトでベネッセの大学ランキングで上位50位の大学のシラバスを調査するという仕事があったんですが、自分の感覚とランキングがずれているな・・・と感じました。
ちなみに、僕が通っている大学はそのランキングでは40番台でしたがまあそんなところだろうなと感じました。ただ、100番までを見てほかの大学はあんまりよく知らないけど、高校生向けのランキングにしては不適切な順位付け多いと思っちゃたんですよね。
何をもって大学を評価するのか・・・
一つ疑問に思ったのがそのランキングは大学の国際性に重点を置いてたんですよね。留学生率とか留学率とか海外の提携大学数とか。でも、ベネッセが公開するってことは見るのは受験生なんだから、大学の評価は一人一人の学生が得ることのできるものの期待値です。
で、一般の受験生の期待値を算出するために国際性を重視するのはかなり違和感を感じました。
最初にことわっておきますが、僕は国立理系の学生にしては一か月のアメリカ留学、3か月の台湾インターンなどを経験しているので交際派の方だし、大学の国際性をフルに利用して学んだ人間だと思います。(喧嘩したけど、学部の教授も助教も外国人)
で、その僕が受験生に向けた大学の学びの期待値に大学生の国際性はそんなに重要じゃないと感じるのでその理由をつらつらと説明します。
一般の学生に留学生率、留学率、連帯大学は関係ない
あくまでの普通の学生の話をします。ただ、海外志向がめちゃめちゃ高い(海外で働く覚悟がある)人は話が別ですが、研究職を含め海外とのやり取りのある仕事に就きたい程度の人は普通の学生だと思ってください。
話は脱線しますが、就活経て今の僕は、海外での駐在する、さらに海外で骨をうずめるというのは現実的なことを考えるとかなりクリアしないといけない問題があります。家族のことか、人生設計のこととか。
受験生の段階では実感がないかもしれませんが、海外で活躍できる人はこういう問題を考えなくていい立場の人か、考えずに行動できる人だと思います。
で、話を戻すと普通の学生が留学生とかかわる機会はあまりないです。(正確に言うと留学生とかかわっても国際経験にならない)
留学生といっても大きく分けて2パターンいて、日本で学位をとって日本で就職する気のある留学生と一時的に経験として日本にいるだけの留学生がいます。
前者と後者の違いは日本語を話そうとするか。
特殊な学校を除いて日本語を使わずに学位が取得できる環境は少ないのではないでしょうか。もし、できたとしても日本語を全くしゃべらず働ける職場かつ、その人物がやりたいことをかなえられる環境は日本にはありません。
ついでに、大学でいろんなタイプの大人の外国人の方を見てきましたが、日本語しゃべれないと地域のコミュニティーに入ることができないんですよね。例えば、子供を幼稚園に活かせるのにも日本語を使わないと不可能です(事実に基づいて話してます)。
台湾でインターンとして働いてて思ったのですが、これは日本人が海外に行った場合も同じでたとえ3か月でも現地語を使い、現地の文化を受けいらなければ仕事になんないです。
だから、日本で学位をとらない場合でも日本語をしゃべって日本文化に溶け込まなければならないのですが、現実は違っていて後者の人は基本留学生同士で行動します。
そうなるとそういう留学生には、国際交流サークルなどの特殊な集団以外では交流がなくなります。逆に前者の留学生は研究室などで同僚になる可能性はありますが、彼らはだいぶ日本人化してしまっているので、こちら側にスキルがつくといったことはないです。
前の研究室にカンボジアの後輩がいますが、特にそういう話をしない限り彼女が日本人出ないと感じるタイミングないという感じでした。
さらに留学率ですが、留学率がいくら高くてもあなたが留学しないと意味がないです。さらに、留学率=あなたが留学する可能性ではないということは覚えておいてください。
僕の大学の留学率はめちゃめちゃ低いですが、逆に言うと留学率が低いから僕が大学のお金で海外に行けたと思っています。
理由は簡単で、留学率をうたっている学校には当然海外志向の強い学生が集まってくるので競争率が高まり、あなたが留学する確率は下がるからです。
そして、周りがどんなに留学してたとしてもあなたが留学しないと意味がないんです。(まぁ、周りの海外志向が高いと自分のやる気も高まるというのはあります)
さらに、協定校ですが協定があるからって学生にメリットがあるかというとないです。留学先の選択肢が少し増えるくらい。別に大学を通さなくても留学できるチャンスはありますし。
まぁ大学全体にはメリットがあると思いますが、一受験生が気にするような指標ではないと思います。国際性は研究の進展に関係しますが、学生の教育には直接の関係がないということです。
結局、自分が大学に求めることは何かを整理することが大事
ランクとかランキングって暇な人が作ってるんじゃなくて、何か目的を持った人が作ってます。で、作る人によって違った見方から大学を評価しているわけです。
それで、国際性を重視したいなら重視するのはいいと思います。僕は受験生の時は全く気にしていませんでしたが、今受験をやり直せるならもうちょっと加味するかもしれません。
就職率でもいいですし、単位をとるときの楽さも立派な指標だと思います。OBの年収とかでもいいですよね。
まじめに考えるなら、年間の論文数や予算も指標として考えてもいいのではないでしょうか。(学生数で割るのを忘れないでください)
で言いたいことは何なのかというと、世の中的に国際性を重視してますが、安易にランキングを信じるのではなく自分独自の観点で大学を評価してみてくださいということです。
あと、大切なことは~している人が多いじゃなくて、あなたができるかという観点で考えることです。大学でしたいことができるかどうかは本当にあなた次第だと思います。
それでは。