三週目の休日、日本から友達がやってきました。
職場の皆さんから、いろいろ教えてもらった情報を頼りに台北をさまよった3日間。僕も台北は初めてで、都会だなぁと思いつつ、3週間滞在して初めての台湾観光を楽しみました。移動が多くて疲れましたね。日本から台湾旅行に行く人は2,3日しか滞在しないということが多いと思いますが、移動の時間を含めると5日ぐらいかけて動いたほうがいいと思います。
台北の町はコンパクトでMRTに乗ればどこでも行けてしまいますが、それでも観光地を回るには時間がかかります。
空港で友達を見送ってから、新幹線で職場の町まで戻った時にはもう6時ごろ。雨が降っていたのですが、心配してくれた職場の人が寮まで送り届けてくれたので濡れずに済みましたが、部屋に入った時にはもうヘトヘト。
4週目はホントつらかったですね。仕事も全然うまくいかなかったですし。土曜日は一日中寮で爆睡していました。
一足先に仕事している友人は口をそろえて、土日仕事で連勤になったり遊びで全く休めないと次の週がホントつらいと言っていますが、その気持ちがわかりました。とにかく休みたい。休みたい。
ブログを書いている暇があったら寝てたかったので、5週目の月曜日に2週分まとめて書いています。
やっぱり現地語が重要
いや、ほんと大変だったんですよ、今週は。1週2週は大学でやってることと大して変わんなくて、やってみれば大体できたのですが、今週からは全然やったことのない通信部分のハードをやらされました。
聞いたこともない、通信規格についていろいろ勉強して何回もチャレンジしたんですが、結局一週間かけて成果なしでした。
週の前半は一人で取り組んで、無情にも時間が過ぎ去っていく日々。なんでできないんだと不甲斐なく思う気持ちと、うまくいかないイライラに、そもそも全く知らない通信規格を自分が使いこなせるわけないんじゃないかという疑問で頭がいっぱいになって、あ~~疲れるって感じでしたね。
後半になると、周りの人が協力してくれるようになり、金曜日は自分以外に4人がかりで1日かけたのですがうまくいきませんでした。
自分にできっこなかったじゃんと思い自分が悪いんじゃなかったと少し安心する反面、一向にうまくいかない現状に絶望していました。
教育係の人もそこで引っかかると思っていなかったみたいで、インターンにやらせとけばいいやって感じだったと思うんですけど、これは完全に沼です笑。
今までの教訓を活かして、ここで精神的に追い込まれないようにします。自分ができる限りのことをやってできなかったら残念。でも責任を感じる必要はありません。淡々と仕事をするだけです。あと、仕事が終わったらそのことは一切考えないようにします。そもそもインターンですしね。できてもできなくてもそのうち日本に帰っちゃうんですから。
で、ここで思ったのが海外インターンシップにおける現地語の大切さです。
個々の職場は課題はみんなで共有していて、できないことはみんなで解決する姿勢があってすごくいいんですよ。誰かが悩んでると専門が違う人がどんどん集まってきます。ずっと閉塞的な研究室にいたのでうらやましい限りです。
誰かが、何年かけてもわからないことでも、ある人にとっては一瞬で解決できる問題って結構たくさんあると思うんですよ。特にここみたいに応用的なことをいろいろな分野の人が集まって進めてるところは、大学や前職といったバックボーンの違いからそういうことは多いのかもしれません。
で、あーだこーだ始まるのですが、もちろん議論は中国で、中国語のできない僕は蚊帳の外。M1にわかることなんてたかが知れてますが、一応数日かけて勉強して、いろいろ試したので議論に参加できることはあると思うのに、中国語ができないとどうしようもないですね。
協力して研究を進めるという経験がない自分にとってはただ聞いているだけでも勉強になると思うんですが、頭上を飛び交う中国語がわからなさ過ぎて寝そうになりました。そうとう疲れてますね笑。
先週までインドネシア出身のインターン生がいたのですが、彼は台湾の大学に留学していて中国語がわかるのでうらやましかったです。最終的にそのインターン生に何を話しているのか教えてもらう始末。最後の週は結構手伝ってもらいました。自分の課題じゃないのに熱心に取り組んでくれて感謝です。もう少しいてほしかったな。
3週間いると、なんとなく人間関係もわかってきます。この人とこの人は仲がいいんだなーとか、この人がプロジェクトのリーダー的な立ち回りをしてるんだなーとか。その中で、いつもご飯時になるとみんなを笑わせている人がいて、きっと何を言っているのわかれば面白いのだと思いますが、中国語がわからないのでいつも笑ている人たちを見ているだけになってしまって、あーーって感じです。
やっぱり英語圏に行くべきでしたかね。まぁ後悔してもしょうがないですし、英語圏に行くチャンスはなかったのでしょうがないです。
ただ、向こうもこっちもお互いの英語に慣れて前よりもコミュニケーションがとりやすくなった気がします。
日本の食べ物が食べたい
日本好きの人の誕生日に高級日本食レストランに行ったんですが、なんかこれじゃない感がすごかったです。値段は軒並み食べ物が安い台湾で、海鮮丼が一杯1500円越えとめちゃ高かったですが、酢飯が甘すぎておいしいと思えませんでした。
期待した分だけがっかりしてしまって妙にテンションが落ちてしまったのですが、周りの人はおいしいおいしいと言って食べているのでやっぱり国によっておいしいという感覚は違うんだと痛感しました。
港町ですし、魚はいい感じでした。でも味付けが・・・。
おいしいとは何かという感覚は文化によって決まるもので、場所や時代によっておいしいとされているものが違うんだと思います。科学的においしさを証明できるわけじゃなくて、難しく考えると、集団を構成している人間の総意というか、空気感がなんとなくこういうものがおいしいのではないかと人々に感じさせているのではないでしょうか。
だから、距離的にはめっちゃ近い沖縄の先の台湾なのにおいしいとされているものは違うんですね。
でも、もちろん前に留学していたアリゾナと比べればかなり近いと思います。
昔から思っているんですけど、平安時代においしいとされていた貴族の食事を今の日本人が食べたら絶対おいしくないと感じると思います。江戸時代だって違和感を感じるはずです。
なんか、40代後半の俳優といえばこの人だよねって感じの俳優さんが、イケメンの定義は時代と地域によって変わるって言っていてそれと同じだなって思いました。
好みって宗教みたいなもので、そこで信じだれていることでも他に行ったら普通に違うってこと往々にしてあるんだと思います。だから、場所が変わってそこの郷に従おうとしても今更無理ってなるんだと思うんです。
せっかく海外インターンに行かせてもらってますが、僕は日本の中でも地域差を感じちゃうくらい敏感な人間なので日本から出る気はさらさらありません。てか、関東から出る気もありません。普通に東京で就職します。ごめんなさい。
海外にやたら行くのは、自分を苦しめて成長させるための苦行です。就職前の最後の自由で十分すぎるくらい冒険させてもらったので、これからは保守的な人生を歩んでいきたいと思います。
普通に日本の文化で生きていたい。
ただ、国境超える文化は存在して、例えばバーガーキングのハンバーガーは日本、アリゾナ、カンボジア、セブで食べたけど同じ味でした。(まだ台湾で食べてない)
ハリボーのグミもどこでも売ってますよね。
ちなみに、ハイチューとか日本のお菓子はこっちの会社が作っていてちょっとだけ味が違いました。あと、オリジナルの商品もあります。
ついでに、EDMとか海外ドラマとか日本でも海外の文化をたくさん取り入れてます。
ちなみに、台湾の人は本当に日本のAVが大好きです。いつも日本のAV女優の話をされますが、話についていけないのでがっかりされます。
あとはやっぱりアニメですかね。インターン生としてきているほかの国の人を含めてほんとに日本のアニメをみんなよく見ています。台湾の人はドラマも見てるかな。
物語は日本人の思考や感情も伝えることができるので、アニメが世界に広まっていることは日本人が単身で外国に乗り込むときに自分を理解してもらうための足掛かりになると思うのです。
あと、みんな字幕で見てるので、日本語の単語をよく知っていますね。
別にグローバル化がいいとか、自国の文化を大事にしろとかそういうことじゃなくて、今のぐちゃぐちゃな状態って面白いと思います。それに自国の文化がほかの国の人に影響を与えてるってちょっと楽しいし、役に立つ。
あと、100年もしたら地域差なんてなくなって地球丸ごと単一の文化になっちゃうと思うんです。
だかこの時を楽しみたいけど、日本からもう出たくない。しばらくは笑。
それでは。