研究室の輪講というかゼミが長くて長くて長くてやばいです。
研究報告が長引くのは先生が研究のことを学生と話すのが趣味みたいになっていて、あからさまに伸ばすのでしょうがないです。諦めました。付き合うしかないですね・・一応ボスなんで。
でも、論文の読み合わせが長引くのは完全に学生が悪い(というか、後輩が悪い)
なんで、お前らは全文訳して来るだよー!
たぶんうちの研究室の後輩は論文の読み合わせは長文和訳の授業だと勘違いしてるんだと思います。
たしかに、和訳は英語力が鍛えられますし、全文訳したくなる気持ちもわかります(日本人の悪い癖)。
まぁ、僕も最初の方は全文和訳していたんですけど、和訳分をゼミで全文発表するのは違うと思うんですよね笑。
そもそも、各自で家でこっそり読んでくればいい論文をわざわざ研究室のメンバー全員の前で発表する意味は、
- 正しく理解できたかどうかをみんなで確認するという目的
- 論文に得られた知見をみんなで共有するという目的
があります。
そう、論文の読み合わせは自分が学んだことを他のメンバーにも教えてあげて、全員が理解できるようにするためなんです。
そもそも、海外の学生は一週間に論文を5通も10通も読むみたいな話(それは盛った笑)を聞いたことがありますが、英語ができない日本の普通の学生が一週間に読めるのはせいぜい一通で、そんなに読んだら研究に支障がでます。(集中して何通も読むのはありだと思います)
なので、誰かが論文を読んでいいと思ったらエッセンスを抽出して日本語に咀嚼することで、効率よく論文から知見を研究室に蓄積させるのが、ゼミで論文を発表する意味だと思います。
先生にこれを読んで来いと言われた場合も多くの場合は言われた人だけじゃなくて、他のメンバーもしてってほしいことがあるからわざわざ読み合わせの題材にえらばれたわけです。
読むっていうのは、日本語に訳せたのが読めたったことじゃなくて、ちゃんと読解することで筆者のメッセージとか自分が必要としてる情報とか先生が知ってほしいことを見つけ出すことじゃないでしょうか。
だから、ちゃんと読めたことを証明するためにも、自分なりに必用な情報を抜粋し再構成することが必要です。
論文で必要なのは全体の2割
最近紙の雑誌を読む人はすくなりましたけど、仮に紙の雑誌を買ったとして、あなたは雑誌の隅から隅まで全部読みますか?
まぁ、興味がある記事は念入りに読むかもしれませんけど、それでも全文を読むことはありませんよね?適当に流し読みして実際に読むところは2割ぐらいだと思います。
ブログとかもそうです。このブログもそう。みんな隅から隅まで読んでくれないので僕もそのつもりで書いてます。
じゃぁ、すごい役に立つことを目にしてそれを友達に伝えるとしたらどう伝えますか?
全文をそのまま伝えませんよね?相手の知識レベルに応じてもうわかっているところははしょって相手が知りたいところだけ伝えます。普通。
研究室でもそれは一緒です。
全文訳して発表しても誰も聞いてくれない
本当は自分で読む際もアブストを読んでから自分の必要なとこだけピンポイントにアクセスして読むのが普通みたいですが、それはある程度その分野の論文を読んだ人じゃないとできないことで、僕は5割以上読んでしまいます。皆さんも初めはそうなのでは?
でも、読まないで読むべき子場所を見つけるのは難しいですが、一度自分が読んでからみんなに共有したほうがいい部分を見つけることはそんなに難しくはないと思います。
みんなの時間を奪わないためにも、メンバーが必要なところをスキャニングして、わかりやすくまとめなおしてから発表資料を作りましょう。
最初は、全文google翻訳にかけて読み上げてしまったほうが楽だと感じると思いますが、それだといつまでたっても自分のスキルも身につかないので、ちょっと時間がかかっても再構成は必要です。
僕が一つ知ってるコツは、図を中心にまとめると手っ取り早いです。分野にもよりますが、図に重要な情報がまとまっている可能性が高いので、まず論文内の図から重要そうなのを2,3枚ピックアップして、その図をしっかり説明できるように論文から情報を集め、必要のない情報は切り捨てるようにすると、みんなに納得してもらえる資料ができます。
最初は多めに訳して空気を読みながら減らしていけばいい
といっても、最初は難しいし、いきなりバッサリ切ったら必要なところが抜けて先生や先輩にちゃんと読んでこなかったのでは疑われると思うので、研究室に入ってすぐは素直に半分くらい訳して、徐々に減らしていき、2年目くらいになったら2割くらいの内容まで絞るようにすればいいのではないでしょうか?
といっても、先生によって考え方は違うと思います。もしわからなければそういうった意図で自分に論文を共有させるのか聞いてみればいいのではないでしょうか?
あと、論文によっても違いますよね。内容の濃さにもよりますし、同業の人とか前にも話題に出会た人の論文だったら、共有しなくてもわかることが多いので、それをいちいちまた話すのはナンセンスですが、逆にちょっと違う分野だったりすると、理解するのに論文外から知識を集めて補足する必要も出てくるので必然的に長くなります。ただ、みんな自分の聞いたことのない知識だったらある程度興味を持ってくれると思うので多少長くなってもOKです。
要するに空気を読んで、研究室にとって一番プラスになる発表はどうゆうものか少しに頭において論文は読まなきゃいけないし、研究室にいる時間が長ければ長いほど、そういうことって大事なのではという話でした。
それでは。