立食パーティーって好きですか?

僕は大っ嫌いです。基本的に飲み会は好きではないんですけど、特に立食パーティーでは毎回みじめな思いをします。

普段は割と行動派でどこにでも行ってしまう性格なのですが、立食パーティーになると自分がコミュニケーション不全であることを痛感します。

何か、自分とは全く違う何か気持ち悪い生物に囲まれている感覚。全然飲んでなくても1時間もすると気分が悪くなって、あー早く終わってくれー・・・ってじっと心中で叫ぶわけです。つらいです。

一番初めに立食パーティーらしい立食パーティーはサークルの新入生歓迎イベントでしたが、サークル、バイト、学科、学会、就活など、大学・大学院生活の中でも立食パーティーを何度も臨んで撃沈してきました。さらに、サークルの運営では何回か自分で会場やケータリングを手配して立食パーティーを開催しましたが、主催者なのに毎回嫌な思いをしてきたんですよね。

で、実は立食形式の宴会が苦手という人は多いのではないかと思っています(特に理系工学部)。内定式の後の立食の懇親会でぼんやり会場全体を見ていたのですが、エンジニアとして雇われている人なのか、営業要員で雇われている人なのか立食パーティーでの立ち回りを見るとはっきり区別することができました。やっぱり営業志望の人はすごかった笑。

ということで、今回は立食パーティーが苦手な人がどおしても参加せざるおえない人がどう乗り切るかについて、僕が考えていること(実践していること)をまとめようと思います。

 

 

立食パーティーが苦手な人間が立ち止まったら負け

 

そもそも、なぜ立食という形式をとるのでしょうか?座って飲んだ方がつかれないですよね。2時間くらい食事しながらぶっ通しで立ち続けるのは結構つらいものです。

まぁ、立食パーティーでみんな立っている理由は歩くためです。つまり、歩かなきゃいけないのに立ち止まったらルール違反なわけです。

一時期、会場でぼんやり人間観察をするということにはまった時期がありましたが、楽しくなさそうだったり、喋っていない人に限って同じところに居続ける傾向があると思います。僕もそうです。きついときはたいてい足が止まってます。

人が減ってにぎやかさもなくなったテーブルで、大して親しくない人間が必死に話題を探しながら宙ぶらりんな話をするわけです。地獄です。

そもそも、立食形式をとるのはたいていその集団がそれほど既存の交流がない場合がほとんどで、さらに、趣味嗜好が統一されていないってことも多く、いきなり席を固定しても2時間は間が持たないからわざわざ席が移動しやすいように主催者が配慮しています。

ということは、そもそもその会は立ち止まって話題を探したところで会話が弾むはずないんです。

たまに立食で知り合った人もしくは人たちで何時間でも話せるなぁって人を見つけることはありますが、わざわざ立食形式にする意味はいろんな人と話して進行を深めることなんで、その場が楽しくても宴会の本来の趣旨からは外れてしまいます。なんで、たとえ長くしゃべれるメンバーがいても、そのメンバーとは後でプライベートで飲めばいいので、そこそこのところで切り上げて次に行くべきってわけです。

 

 

立ち止まっていいのは会話を0から作り上げられる人だけ、あとは遊撃枠!

 

何個かのグループができる立食パーティーではそのグループのホスト的な存在が必要になります。で、このホストの役目は場を0から盛り上げていくことです。

就活イベントとかで社員の方と就活生が交流するような明らかに情報を発信する側と受け取る側が決まっている場合はホストは社員になると思います。

ホストになった人は、グループ内の情報交換が活発になるように会話を盛り上げなきゃいけません。話題を振ったり、ときには聞き手に質問しながら、みんなが欲しい情報を提供するわけです。

じゃぁ、懇親会のようなフラットな関係での立食パーティーは誰がホストになるかというと、コミュ力が高い人です。

冗談を言って人を笑わせたり、ジャスチャーを使ったり、テンポよく話を進めてみんなを楽しめるMC的な存在、それが立食パーティーにおけるホストの役割だと思います。

サークルを運営している時、強制的にホスト役になることが多々ありましたが、マジできついです。というか、先天的にそういう能力を持った人しか無理な仕事で、僕のような話の中心になるのが苦手な人はホストにならないほうが、みんなのためにも自分のためにもなります。

じゃぁ、ホスト以外の人は何をするかというと、全員ゲストとして会場の各グループを回遊魚のように巡回するんです。

 

 

立食の目的は情報収集

 

立食に限らず、飲み会が苦手な僕は飲みの席には必ず目的を持っていくようにしてます(目的のない飲み会は全部断るようにしたいのですが、残念ながら付き合いで・・・ってこともあります)。

立食パーティーの目的は情報収集です。

たいてい立食パーティーが開かれる集団は新しい集団です。その集団の中で人よりも多くの情報を集めてことを有利に運ぶための準備段階として立食パーティーはあるわけです。

で、僕みたいに一人語りが好きな人間は飲み会でしゃべるとストレス発散になります。でも、情報を発信している人間と受け取っている人間のどっちが得するかというという100%受け取っている人間なんです。しゃべっている人間はその場は楽しいかもしれませんが、宴会が終わった後に残るものは何もありません。むしろエネルギーを使って損をしているわけです。

このブログもそうで、記事を書いている僕は誰かに記事を読んでもらっても何も得しません。まぁ広告収入はありますが、この記事を読んで自分のものとして実践で役立てた人しか得しないんです。

ということで、立食パーティーに臨む際は自分が雑誌の記者になったつもりで参加するのはどうでしょうか。実際スクープ記事を書いている記者は芸能界のそういう場に顔を出してネタを集めてます。

ちなみに、僕も飲み会に行く理由をブログのネタ集めと割り切っていくようにしたら、以前より飲み会に行くのが嫌じゃなくなりました。

とくに、就活関係の会で得た情報はかなり有益で自分の就活にも存分に役だったし、ブログのネタにして随分PV数を稼がしてもらいました。

 

 

巡回しながら自分の聞きたいことを引き出していく

 

んじゃ、巡回しながら何をするかというと人の話を引き出すことに徹します。合いの手を入れたり、質問を投げたり、感心したり、驚いたりしながら自分が欲しい情報に相手を誘導していくわけです。

ただ、最初に立てた計画はあくまで計画でここで自分の知らないもっと面白い話が聞けたら儲けものです。

僕みたいにお酒が弱い人間にはグループを回るメリットもう一つあって、回っていると飲んでる量が把握されにくいし、グラスを持っていると飲んでいる感を出せるので飲まされにくいです。で、もし飲まされそうな空気を察したら次のテーブルに移ればいいので、酔ってしまうというリスクを軽減できます。

自分のことですが、飲み会の敗因の一番大きいのは酔って思考力が低下することだと思います。情報を引き出すのはかなり高度な思考力が必要で酔った状態では不可能です。酔ってしまうと引き出す方から引き出される側になってしまい、挙句の果てに記憶が飛んで聞いた話が全部パーってこともありうるので、お酒が弱い人は摂取するアルコール量を抑えるのはめちゃめちゃ大切です。

これは僕だけだと思いますが、僕が冒頭にあげた自分だけ違うみたいな感覚にとらわれて、他人の話や感情が理解できなくのは、僕がお酒が入ると性格が悪くなっちゃう(本性が出る?)のが原因だと思います。他人とか物事の悪い側面だけが気になって、思考が攻撃的になってしまうんですよね。まぁこれは飲み会の基本だと思いますが、相手に飲ませても自分は飲まないようにするのはすごく大切ですね。

 

 

ついでに楽しめたらいいくらいで

 

結局言いたいことは何かというと、立食パーティーは楽しむための場ではないということです。

それよりも優先される目的があって、その副産物として楽しめたらいいと思います。

僕的には目的を達成するための過程は結構楽しいと感じます。そんな感じです。

 

それでは。