最近連続で浪人について投稿していますが、この記事で最後にしようと思います。今回のテーマは仮にあなたが浪人することを決めたとして、「どんな視点で一年間通う予備校を決めたらいいのか」についてです。
予備校といっても各予備校によって方針は結構違います。理系科目が強いところ、私立入試に特化していることろ、課題を出すところ、履修講座を自由に選択できるところなど学校によって様々です。
ここで注意してほしいことは、予備校という組織はブロックごとに先生や経営者が分かれている場合が多いので同じ名前でも地区ごとに方針が違うことです。例えば、関西の駿台と関東の駿台は違います。
予備校の先生は通勤できる範囲が限られているので、自分が住んでいる地区の校舎にしかかかわらないことからこのような制度がとられています。逆に言うと、同じ地区内では同じ先生のによる同レベルの授業を受けることができます。さらに地区の編成は各予備校によって異なります。自分が通いたい思っている予備校がどの地区に属するのか調べ、情報はその範囲内で集めましょう。
まずは、どのくらいお金がかかるのか見積もる
一番いい情報の集め方は実際に通った人に聞いてみることです。ネットでもいいですが、上に書いたようにどの先生がいいとか、どの教科が優れているかという情報は地区ごとにことなるので当てになりません。
説明会に行ってみることも重要です。
どんな方針で授業を行っているか、ちゃんと説明されると思います。特にお金の話は重要です。高校や大学と違って一括で一年分の授業料を支払うわけではない予備校は一年間にどれくらいお金がかかるのか見えずらいところがあります。予備校もビジネスですから料金システムも複雑で余計にお金がかかるようになってます。
年間を通して考えると、受験生が一年間に使うお金はちょうど一年間私立の大学に通うのと同じくらいになることが多いように思えます。それでも、予備校によって必修授業の優無や一授業の授業料が異なるので、同じように予備校に通っていてもどこに行くかでかかるお金の額は違っています。
お金で予備校を選ぶわけではないですが、最初に年間どのくらいお金がかかるのか見積もっておいた方がいいです。これをしないで予備校に通っていると最初に想定した金額よりも多くお金がかかってしまうことになりかねません。
それに精神的な面でも、最初に200万掛けて勉強しているとわかっていればやる気も出ます。打算的すぎるかもしれませんが、予備校に通うということは学力をお金で買うという面もあるので、かけたお金の分勉強しなくては!と思うことは正しいことです。
自分が伸ばしたい教科が強い予備校を選ぶ
予備校も得意教科と苦手教科があるんです。「理系なら○○」とか、「あそこは国語のいい先生が多い」とか聞いたことはありませんか?
引き抜きや移籍も多い世界なのに先生たちに偏りがあるのは不思議ですが、逆に、いい先生どうし集まりやすかったり、運営側が置いているウェイトが教科によって違っていたりといったことがあるのかもしれません。とにかく、予備校によって教科ごとの授業の質には一定ではないです。
で、重要なことは自分の伸ばしたい科目に強い予備校を選ぶこと。確かに、必ずいい先生に当たるとは限りませんが予備校のテキストは先生たちによって作られるので、いい先生のいる予備校のテキストは充実しています。
通えるところを選ぶ
予備校には寮というものがあります。ちゃんと寮母さんがいるところが多いですがあまりお勧めしません。
理由は単純に実家の方が環境がいいから。ただでさえ、特殊で精に神的追い込まれれる浪人生活では勉強以外でストレスのかかる要素をなるべく減らした方がいいです。10時過ぎに自習室から誰もいない部屋に帰って、掃除と洗濯をするなんて不可能だと思います。普段はうっとしい家族も浪人中はありがたいと感じるものです。
ただ、家で長い時間を過ごすのはナシです。家は休む場所。勉強は自習室でやって帰ったらなるべく早く寝ましょう。そのためにも家事に追われることはないようにしたいものです。
どうしても、通える予備校がないならしょうがないですが、2時間以内だったら通った方がいいと思います。英単語を覚えたり、現代文の長文を読むのは意外と電車の中の方が集中できたりします。
自習室が充実しているか
これは重要です。まぁ、勉強するスタイルによるとは思いますが予備校生の多くが自習室を利用します。というか、空き時間も勉強しないといけないので利用せざるを得ないです。僕は自習もすべて予備校でやって、家では極力勉強しないようにしていたので自習室は何よりも重要でした。
カフェやファミレス、図書館でやるというのも一つの手ですが、受験生は周りに受験生がいいる環境で勉強することをお勧めします。受験生、特に予備校生の勉強の”強度”は異常です。そして、人は周りにどうしても引っ張られますから、東大を目指している人に四方を囲まれれば集中できるし、部活帰りの高校生や、定期テスト前の中学生と勉強すれば能率が下がります。
じゃぁ、予備校の自習室の何を見ればいいかというと、まずは数が確保されていること。そして環境です。
予備校なのに自習室の数が不足しているのは論外です。入試前になったら、予備校以外の自習場所も含めてどこも混むので自習室難民になってしまいます。浪人生にとって自習室難民になることほどみじめなものはありません。
環境はどういうことかというとまずは静かであるかということですかね。それに、近隣の騒音も重要です。
これも自分の経験ですが、自習室の隣の建物が工事中でうるさかったのを覚えています。半年くらいで慣れましたが、初めは集中できませんでした。それに新しいプレハブの自習室だったので、ホルムアルデヒド的な何かが充満していて空気環境もよろしくなかったです。
こういったことは予備校に行かないとわからないことですから、見学に行くのは大切なことです。できれば受験生がいるうちに行きたいところですが、自分が受験生のうちはそんな余裕ないと思うので、実際に通っていた人から話を聞いてください。
後は、先生に質問できる機会があることも重要でしょうか。自分で答えを探すのも勉強ですが、先生に聞くのが一番の近道です。予約をとって質問できる制度がることも重要ですが、わからないことあった時に講師室に行くと質問できる雰囲気があると手っ取り早くわからないことを解決できます。
先生に質問しに行くという行為は高校では当たり前のことですが、一人の先生が1000人程度学生を抱えている予備校では難しんです。でも、高校の先生よりもはるかに多くのことを予備校講師からは得られます。だから、なるべく手軽に質問できる環境を選びましょう。
講師とコンタクトがとれない場合一番困ることは、英作文の添削してもらえないということです。英作文の添削は英語ができる人にとっては朝飯前ですが、自分じゃ一向にできないので先生に頼るしかないです。母校の先生にお願いするという手もありますが、気軽に予備校で見てもらえた方がいいのではないでしょうか。
毎回同じまとめになりますが、予備校といっても千差万別ですからいろいろ行って自分に一番合っていると思ったところに行きましょう。実際に行ってみてみることが大事だと思います。
それでは。