世の中いろんな指標がありますが、大学生活と切っても切れない関係にあるのがGPAという指標です。Grade Point Average。つまりこれまでにとった成績の平均値です。高校とは違って、学内テストや統一模試といった学生みんなが受けるテストのない大学生にとって成績を表す唯一の指標になっています。

そんな唯一無二の存在であるGPAですが、その価値は実はあまり高くなかったりします。筆者のGPAはそこそこのはずなのですが、今までGPAが高くてよかった!と感じたことはそれほどありません。

就活生からもGPAが高くて得したという話は聞かないですね。近年では面接の印象よりも大学での成績を重視する企業が増えているという噂を聞きますが、その数はまだ多くないようです。

それでもGPAがものをいう場面はあります。例えば、筆者は最近大学院に内部推薦で進学することになったのですが、ほとんど今までのGPAだけで決まってしまいました。

これも大学によってまちまちだと思いますけど、筆者の通う大学では例年GPAによる足切りがあります。大学はもちろん公表しませんけど学生間では今年は何ポイントまで受かったという情報が流れるので、大学進学を考えている方はしっかり聞いておきましょう。

外部の大学に推薦で進学を考えている場合も、今通っている大学の推薦状をもらわなければなりませんが、そこでも推薦するかしないかの選考基準はGPAになります.

ほかにも、海外留学のプログラムに参加するには何ポイント、奨学金がもらえるには何ポイント、あるコースを専攻するには何ポイントと大学にはいろいろなGPAによる基準が定められています。また、多くの大学で必要単位に満たなかった学生に対してGPAによる救済基準が定められています.

さらに、留学や大学院進学時に奨学金(特に返済不要の)を使う場合はGPAが必要になることがあるので、そういうことを考えている人はあらかじめ、どのくらいのGPAが必要なのか調べておきましょう。

*JASSOの給付型留学支援制度の奨学金は前年度の成績のみで判断という謎のルールがあるので気を付けてください。(条件を満たしてなくても推薦状を書いてもらったり、申請書を出せば何とかなりますが)

 

ここからわかるように、GPAは高くてもあまり得することがないですが、低いと損をしてしまうのです。

ですから、GPAが低かったせいで足切られたってことがないようにすればいいのです。そのためにある程度のGPAは必要です。

さて、枕が長くなりましたがここからが本題です。GPAを上げるために重要なこと、それは・・・

 

 

コストパフォーマンスを考える

 

やっぱコスパですコスパ。なんのコスパかというと勉強時間によって手に入ると予想される成績のことです。現状でかけられる勉強時間を使って回収できるGPAが最も高くなる選択をとりましょう。まずはいい成績をとりやすい科目を選ぶこと、理系の場合は初年次に選択できる科目の幅は限られていることが多いですが、徐々に選択できる科目の種類も増えてきます。

当たり前ですが、その時に自分が簡単にいい成績をと取りやすい科目を選ぶようにするのです。つまり、できるだけ得意な科目を選びましょう。苦手を克服するために猪突猛進というのは高校までにして。大学生になったらできるだけ勝てるフィールドで戦うよにするんです。

いい成績をとりやすいというのは単に教科の問題だけでなく、先生の相性というのも大きいです。大学の授業は指導要覧があるわけではなく、教えることも、評価の基準も先生が自由に決めることができます。ですから自分の得意なこと、好きなことを教えてくれて、自分をしっかり評価してくれる先生を選びましょう。

自分と異なった考えを持つ人に教わることも大切なことですが、GPAを効率的に稼ぐという目的のためにあまりいい考え方ではありませんね。

あれこれ言いましたが、単純に気に入った先生の授業を受けていればいいんです。自分が気にいった先生にはこちらも気に入られる可能性が高いです。

ほかに重要な要素としてテスト重視かレポート重視かということを調べておくことも重要です。筆者はペーパーテストは緊張してしまってダメなのでテスト重視の科目はとりません。

コスパを考える上で一番重要なことが限られた時間をどのように割くか決めることです。まずは、優(A)を取るためにどのくらい時間がかかるのか見積もりましょう。先輩から情報を集めるのも重要ですし、シラバスの評価基準を見ておくのも重要です。それに、必要な勉強時間は人それぞれなので分野に対する自分の適性を見極めておく必要もあります。

そうやって時間を見積もったら、次の方針で勉強時間を割り振ります。

『時間のかからない科目に多くの時間をかける。時間のかかる科目は時間を省く』

矛盾してるように聞こえますよね。仮にあなたが5科目履修していたとします。ここで睡眠時間やバイト、サークル遊びに出かける時間を除いた勉強にかけられる時間が30時間かけられるのに対し、見積もられた必要時間は35時間でした。

この場合、3時間かければ十分優がとれる科目にはあえて5時間かけて秀を狙います。逆に10時間は掛けなくてはならない科目は6時間に短縮して良を狙うのです。実際はコストパフォーマンスの悪い教科は可でもいいのですが、単位を落とすリスクを避けなくてはならないので良にしといたほうが無難です。

単位を落とすとどおしてもGPAは下がります。たまに、あえて好成績がとれなそうな教科を落とす人がいますが、”GPA=勉強時間”なので、落とした単位を回収するために無駄な時間を使うと全体のGPAは下がります。

あとはコストパフォーマンスがよくもわるくもない科目にかける時間を調整をします.この場合時間が足りないのですべての科目で少しづつ勉強時間を削らなくてはなりません.




 

この方針は評価を一段階上げるには1.5倍時間をかける必要があるという筆者の経験則にもとづいています。評価と勉強時間は比例関係にあるのですが、もともと時間がかかる科目(量子力学とか)で秀を取るのは本当に大変です。

反対に暗記が得意な人は、文系と比べるとだいぶ軽い人文科目にちょっと多めに時間を使って秀を狙いましょう。計算が得意なら微積分といったところでしょうか。

ただ、時間のかかる科目ほど重要な科目だったりします。ですから、今後卒業論文や修士論文で量子力学を使うって人はいくらコスパが悪くてもしっかり勉強してください。ほかの科目でも同じです。でも、そうじゃない人は逃げていいと思います。例えば、大学院入試の選択問題で量子力学をわざわざ選択する人はほとんどいません。もっと簡単な方法があるのならそっちを選ぶことは当然だと思いませんか?

GPA、GPA、GPAとなんだか世知辛い気もしますが、大量の学生を管理するにはGPAでフィルターをかけるしかないのです。研究室配属の時の懇親会であるベテランの先生がおっしゃっていたのですが、その先生もGPAで生徒に価値をつける行為はナンセンスだと感じていました。しかし、GPAが高い生徒のほうが比較的研究室にいる時間も多いし、多少ブラックな課題を与えても耐えることができるそうです。ただ、GPAが高い学生がいい成果を出すとは限らないともおっしゃっていましたが・・・。

つまり,理系学生にとって『GPA=能力』ではなく『GPA=根性』なのではないでしょうか?これは理系に限った話です。でも、大学に2,3年在籍したという方には思い当たる節があると思います。実力をつけるのは簡単ではありませんが、粘り強く、戦略をもって勉強すれば必ずGPAは上がります。

大学に通う本当の意味は学ぶことです。この方法は打算的で学問の道にははずれているかもしれません。でも、賢く数字を稼ぐということは一種の社会勉強といえますし、そもそも何が自分に必要かなんて誰にも分りませんよね。

 

それでは。